ゾゾ「送料自由」を試験導入!ユーザーが決めるってどういうことなの!?人間の心理をついた策か?

ファッションEC「ゾゾタウン(ZOZOTOWN)」を運営するスタートトゥデイが10月1日、新たに送料をユーザー自身が決める“送料自由”サービスを試験導入しました。


送料無料ならぬ”送料自由”というのは一体どういうことなのか?

そして、今回の試験的な導入で見えてきたデータが公表されたので、その辺も触れていこうと思います。

ゾゾの「送料自由」って何?

今までに聞いたことのない前代未聞の試験導入「送料自由」!
これは、どんな仕組みになっているのでしょうか?

なんと、ユーザーは商品購入後の画面から自由に送料を決めることができるとのこと。
要するに、「10円くらいでいいか~」と思えば10円を選択すれば良いということになります。

もちろん、無料を選択することもできます!

初期設定は400円になっているようですが、500円にも設定できるそうで、本当にユーザーが自分で好きな金額に設定できるというもの。

ゾゾはこれまで会員かどうかにかかわらず、税込4999円以上の注文について「送料無料」を掲げてきた企業です。
なのにどうして、このような斬新なシステムを導入しようと考えたのでしょうか?

ゾゾが「送料自由」を取り入れた理由とは?

ZOZOTOWNを運営するスタートトゥデイの創業者である前澤社長は、自身のツイッターで「0円でも500円でもお客様の自由です。自由に価格を決めていただくことで、運ぶ人と受け取る人との間に、気持ちの交換が生まれれば素敵だなと思います」とコメントしています。

前澤社長は、提携するヤマト運輸をはじめとする運送業者の人手不足や負担拡大の影響を以前から懸念していました。

一部地域で行っていた即日配送のうち当日配送を取りやめるなどの見直しも行ってきた流れで、今回の送料自由を考案したのではないでしょうか?

ユーザーが運送業者のことを考えて送料を決める。

そこに、ユーザーと運送業者の目には見えないコミュニケーションを生み出そうとしているのでしょう。

検証した利用データが公表される

10月1日に試験的に導入した送料自由サービスに利用データが公表されました。

集計期間は10月1日正午~23日午前0時。

この期間の平均送料は96円(税込)で、送料0円を選択した注文は全体の43%だったそうです。

また、都道府県別の平均指定送料も公表されており、1位は福島県の111.73円。
一方、最下位の47位は奈良県の86.05円という結果。

ワースト5は京都府、滋賀県、兵庫県、大阪府、奈良県と近畿地方が多くを占める結果となったそうです。
こちらが全て記載された表になります▼


送料無料を選択する人が少ないことにビックリしました。
50%は軽く超えてくるかと思いましたが、50%以下という結果ですからね。

平均送料も96円ですから100円くらいは払おうというユーザーの意志が見て取れます。

これは、日本人の「申し訳ない」精神がをうまくついているのかなと思いました。
運んでくれる人間のことを考えて、無料を設定するのは申し訳ないと考える人が多いというのは、とても良い話ですね。

しかし、ネット上ではあまり反応は良くなさそうですね。。。

ネットの反応は?

ネットでは、やりにくいという意見があったり、システムの内容に不満がある意見がありました。
見てみましょう。

やはり、日本人の”申し訳ない”という心理で無料を選べなかった人がいるようですね。

それにしても。契約金額を上回った場合は、軍資金としてゾゾが持っていくのですね。。。笑
まだ、色々とシステミの整備が必要なきもしますが、斬新で面白いシステムだとは思うのでしばらくやっても良さそうかなとは思います。

今後、この送料自由が正式に稼動しはじめるのかはわかりませんが、こういった試みもアリかもしれませんね。