山中慎介を破ったネリがドーピングで陽性反応!無効試合の可能性も!

15日のWBCバンタム級タイトルマッチが開催され奇しくも山中慎介選手が負けてしまった。
しかし、4回2分29秒でTKO勝ちしたメキシコの新王者、ルイス・ネリ選手が、ドーピング検査で陽性反応が出たと、23日にWBCの公式サイトで発表がありました!

山中選手は、具志堅用高氏の保持する日本人世界チャンピオンの連続防衛タイ記録である13連続防衛に迫った試合であったため、非常に気合を入れていたことでしょう。
TKO負けで涙した山中選手がまだ記憶に新しいですね。

今回の、ドーピング騒動でもしかしたら無効試合となる可能性があり、山中選手は王座復活も見えてきました。

ネリ選手は本当にドーピングをしたのでしょうか?
その辺を調査したいと思います。

また、山中選手の王座復活に関しても調べてみました!

ネリ選手のドーピング陽性反応は本当か?

WBC(世界ボクシング評議会)によれば、試合前に行ったドーピング検査で禁止薬物である「ジルパテロール」に陽性反応を示したとしています。
「ジルパテロール」は、筋肉増強剤クレンブテロールに似た性質を持つそうです。

あまり聞き慣れない薬物ですが、どうやらジルパテロールは家畜を太らせる目的で用いられる物質で、特に牛のサイズを大きくする作用があるといわれているようです・・・
しかし、人間には頭痛をやわらげる効用があり、WBCの本部があるメキシコではアスリートたちの間で支障なく使用されているという情報もあります。

ですが、フェアーじゃない試合だととても残念な気持ちになりますよね。

「クリーン・ボクシング・プログラム」により発覚!

WBCでは、「クリーン・ボクシング・プログラム」というのを促進しており、ボクシング界の浄化を目的とした取り組みに力を入れています。

全階級のチャンピオンと各クラスのランキング上位15人を対象にする薬物検査を抜き打ちで実行しており、頻度は年に1回ぐらいで実施されます。
しかしながら、近々タイトルに挑戦する選手に関してはかなり高い頻度でテストが行われているようです。

ですから、もれなくネリ選手も世界王座初挑戦の試合前に何度か試験が行われたようです。

牛肉を食べたことによる陽性反応か?

ドーピングの陽性反応が出たからといって確実にクロというわけでもなさそうです。
というのも、過去にも「食した牛肉にクレンブテロールが混じっていた可能性がある」というケースがあり、選手本人の素行面からみてもドーピングの可能性が低いと認定されたことがあります。

なので、今回のネリ選手のケースもメキシコでは“食肉説”が挙がっており、メディアでも報じられています。
ネリ選手のプロモーターであるフェルナンド・ベルトラン氏は「ルイスはとても健全なボクサー。心配することは一切ない。すべてのことが明らかになり、今回の偉業のエピソードのひとつに終わるだろう」と報道を完全に否定しています。

果たして、ネリ選手のドーピング疑惑は晴れるのか?
それとも、王の座を剥奪されてしまうのか?

無効試合となる可能性はあるのか?

検査結果が出た以上、再検査は免れません。
分析を即時実施する通達もされているようです。

前述したように、摂取したものに混入していた場合は、疑惑が晴れることとなりますが、もしクロであると判断されれば、無効試合となります。

そうなれば、ネリ選手は王の座を剥奪され、山中選手の王座復活になります。
また、防衛記録は継続されるので、まっさらな状態に戻るというわけです。

もしかしたら、ネリ選手と山中選手の再戦が観れるかもしれませんね!

現状では、結果の報告待ちということになります。

武井壮がツイッターで苦言!

今回の一連の騒動に対し、タレントの武井壮さんが苦言をツイッターで投稿。

武井さんはネリ選手のドーピング陽性反応の記事を添付し、以下のようにつぶやきました。

全てのアスリートにも影響を与える「蛮行」という強い言葉で非難しし、更に以下のような持論も展開。

熱い男でも知られる武井さんは、ドーピングについてはかなり嫌悪感を抱いているようで、過去にもテレビ番組「バラいろダンディ」で、ロンドン世界陸上の男子100メートルで金メダルを取りながらブーイングを受けたジャスティン・ガトリンmo
批判していました。

以下引用します。

「ドーピングはただ順位をかすめ取るものではなくて、文化や経済も奪う略奪行為だから。国際的詐欺行為だと思う。大きく断罪されていいと思う」

「今やっていないにしても2回も(出場停止処分を)食らっている。4年というのもちょっと悪質なんですわ」

「ドーピング違反で、競技は出ないけれど、トレーニングで強くなった体を維持できる。絶対ナチュラルでは手に入らなかった体を1度手にしているわけだから、いかに処分を受けたからってフェアな戦いはない」

「世界記録を出すような選手が自分の飲む薬の成分を知らずに体に入れるようなことは絶対ない。オリンピックに出るような選手は絶対分かっている」

「一度の違反もない選手と同じ評価や賞賛が与えられることは無いと思う」

「ドーピングしないで黙々と日々トレーニングして試合に出てその業界を発展させているアスリートの頑張りはより尊いんだよ。。ドーピングで出した世界記録の100倍尊いよ。。」

かなり熱く語っていますね。
ですが、確かにフェアーな競技だからこそ、観衆を湧かせ感動させられるわけで、薬物で出した記録は誰も求めていないんですよね。

要は、最高記録は人間の肉体で可能な範囲内での記録だからこそ美しいわけです。

武井さんはそんなことを伝えたいのではないかなと思います。
それがスポーツですよね!

これから、ネリ選手にどんな判断が下るのかわかりませんが、結果がわかるまで、もうしばらく待ちましょう!