ユニバーサルデザイン書体(UDフォント)の読みやすさが異常!発達障害者や老人にも優しいフォントが注目される!

今回は「あさイチ」で取り上げられた”ユニバーサルデザイン書体”について書いていこうと思います!

パソコンやスマホが普及した現代では、ディスプレイ上で文字を目にすることが多くなりました。
普段あまり意識はしていませんが、必ずその文字には「字体(フォント)」というのがありますよね。


ワードやエクセルなどで資料を作る人であれば、フォントを意識して変更する人も多いのではないでしょうか?

フォントはとても奥が深く、読み手にとって読みやすさや文章に対する印象を大きく左右する効果があります。

言い換えれば、「フォントによって最後まで読んでもらえるかどうかが決まる!」と言っても過言ではありません。

もちろん、コンテンツの質も高くないと意味がないですが・・・笑

というわけで、今回は超絶見やすくて、発達障害者や老人にとっても優しいフォント「ユニバーサルデザイン書体」についてみていきたいと思います!

「ユニバーサルデザイン書体」とは?

ユニバーサルデザイン書体(UDフォント)は、少し前から注目をされている「ユニバーサルデザイン」のコンセプトに基づいたフォントです。

そもそもの成り立ちは、”製品に見やすいフォントを”と考えのもと、2006年に松下電器とイワタの2社で共同開発された「イワタUDフォント」が最初です。

最近では高速道路の標識をはじめ、公共機関の案内版にも視認性が良いものに変更が進められており、UDフォントが採用されています。

もちろん、ニュースサイトやSNSなどでも幅広く使われており、知らず知らずのうちに私達の生活に溶け込んでいるのです。

整理すると以下の点に優れています。

視認性:文字ひとつひとつの構成要素を視認しやすくする
判読性:誤読しにくく、他の文字との判別をわかりやすくする
デザイン性:シンプルさ、美しさ、整理、整合性をもつ
可読性:文字列としての単語・文章の読みやすさ

また、注目すべきは、一般の人だけでなく、お年寄りや障害者の方、外国人の方でも「便利だな、使いやすいな」と思えるデザインになっているという点です。

例えば、こんな経験をしたことはありませんか?

「ぱ」と「ば」の区別がつきにくい!

文脈からすればどっちかわかることもありますが、中にはわからない内容の時もありますよね。

そうなると「ぱ」なのか「ば」なのかは重要になってきます。

そして、区別しようとして一生懸命集中して読むと余計な力を使いますから疲労やストレスを感じるなど、負担にもなります。

一般の人はもちろんの事、お年寄りや学習障害がある方にはこうしてすぐに判別できれば、かなり快適ですよね。

それを目指したのが「ユニバーサルデザイン書体」ということです。

どんなフォントなの?

では、一体どんなフォントなのか?
どんな工夫がなされているのか?

そこをみていきましょう。


紛らわしい余計な装飾はせず、とにかくシンプルな線を使用していますね。

文字に十分な空間を確保し、文字の判別がし易いような工夫がされています。


これは先ほども触れましたが、「ぱ」と「ば」の区別に役立つ工夫ですね!
しっかりとスペースを確保することで認識しやすくなります。

引用元:http://font.designers-garage.jp/ud/

これは小さい頃から疑問だった部分が改善された感じですね。
数字の「6」を自分で書くときはわざわざ上部を丸めて書かないのに、なぜ印刷された数字は丸まっているのだろう・・・?と。笑

こちらの方が、断然見やすいですね!

「ユニバーサルデザイン書体」はどうやって使うの?

「ユニバーサルデザイン書体」を早速使いたい!

そんな風に思った人も多いと思います。

現在、「ユニバーサルデザイン書体」を製作しているメーカーは以下になります。


引用元:http://font.designers-garage.jp/ud/

こちらで、パッケージ販売がされています。
購入してインストールすれば、自分のパソコンでも利用可能になります。

今の所、”無料で使える”ということはなさそうです。

今後、類似のフォントで無料のものなどが出てきそうな気はしますが、正規品を購入して利用するのが無難でしょう。

中でも、オススメしたいのは、株式会社イワタのUDフォントです。

さすがユニバーサルデザイン書体のパイオニアだけあって、「グッドデザイン・ライフスケープデザイン賞」を受賞されています。

「ライフスケープデザイン賞」というのは、すべての受賞対象及びロングライフデザイン賞の受賞の中で、その時代の感性価値が生活者の支持を得て様式に至る完成度をもつものと認めるものに贈られる特別賞のことで、名誉ある賞です。

なんと約3,000件もの応募の中から選ばれていますから、容易には受賞できるものではありませんね。

イワタUDフォントが選ばれた理由は「視力低下のユーザーに対してだけでなく、小型化していくディバイスに対しても有効なUDフォントを業界に先駆けて着手し、デザインの力によってデジタルインフラへの大きな貢献を果たしている。」と審査員が評価したからです。

印刷・出版のみならず、OA機器、携帯電話、公共施設など幅広い用途が期待され、フォント界に大きな革新をもたらしてくれることでしょうね。

ネットの反応は?

私もそうですが、意外とユニバーサルデザイン書体を知らない人が多いようです。
「あさイチ」を観た視聴者からは好評のようで、どんどん取り入れて欲しいとの声が挙がっています。

などなど。

確かに読みにくい字体を使用していて、目が疲れたなんて経験もあるので、公共性の高いものはなるべくこういったフォントに変えていってもらえればなと思いますね。

最後に

私達ブロガーにとってはこうしたフォントが開発されるのは本当に嬉しいものですね。
ブログ運営をするとわかるのですが、字のサイズ、フォント、色、文字の間隔、行の間隔などなど色んなことを研究する日々です。

読んでくれる人に如何にストレスを与えないようにするのか、という気持ちで取り組んでいるわけです。

そうはいっても、何が正解なのかというのはわかりませんが。笑

ということで、今回はユニバーサルデザイン書体についてでした!