「痛風」が男性の病気だと思い込んではいませんか?
実は、ここ10年~20年ほどで女性の痛風患者が4倍に増えていることが判明したのです!
今までは「自分はならないだろう」と思っていたかもしれませんが、今後は注意が必要で
す。
なぜ、女性がかかりにくいと言われていた病気にかかる人が増えているのか調査してみま
した!
また、症状の特徴や原因なども調べてみたのでみたいきましょう。
痛風って何?
まず、痛風が何かを確認しておきましょう。
痛風は、よく風が吹くだけでも激痛がするなんて耳にするかと思いますが、実際は、尿酸が体の中にたまり、それが結晶になって激しい関節炎を伴う習慣病の一つです。
「ぜいたく病」なんて言われることもあり、飲み食いをよくする人に発症しやすい傾向にあります。
20歳以降の男性がかかりやすい病気とされています。
症状や原因は?
気になる、症状や原因を詳しく見ていきましょう。
原因とは?
まず、なぜ痛風になってしまうのか?
原因は、尿酸という物質です。
尿酸というのは、通常全ての人の体の中に一定量存在します。
血液などに溶け込み、循環をくりかえし、尿と共に排出されていきます。
また、一部は消化管から排泄されます。
しかし、何らかが原因で、血液中の尿酸の濃度が上昇して飽和濃度を越えると、体内に蓄積され始めます。
溶けなくなった尿酸は、高尿酸血症(尿酸値が高い状態)が続くことで、血液中の尿酸が関節に沈着、炎症を起こし、激しい痛みを発症します。
ちなみに、高尿酸血症と診断される基準値は7.0mg/dlとされています。
症状とは?
次に、どんな症状なのか見ていきましょう。
痛風というと、代表的なのが足の指の痛みです。
(痛風の初期段階は、ほとんどの場合が足の指から発症しますが、別なところから発症することもあります)
激痛の人もいれば、多少の痛み程度の人もいるようですが、これは初期段階にすぎません。
「痛風発作」というのがあって、突如激痛を引きおこします。
この痛みは、場合によっては3日くらい続くこともあります。
ただし、発作というくらいですから、病院にいかなくとも、7日〜10日もすれば、今までの痛みがウソのように引いてしまいます。
ですが、ここで油断は禁物です。
痛風は放っておくと危険で、半年〜1年ほどするとまた再発します。
そして、足の指だけでなく、足首やくるぶし等、他の場所も痛風が広がる可能性もあります。
放っておくと、発作が起こる間隔も短くなってくるので痛みが何度もやってきます。
しかも、痛みや腫れが増していきますし、関節が変形したり、破壊が起こることもあります。
また、痛風は関節が炎症を起こして腫れを生じるものですから、熱を出す人もいるそうです。
風邪やインフルエンザと間違わないよう、必ず病院で受診しましょう。
痛風はオッサンの病気じゃないの?女性に急増する理由
これまで、痛風というと、”オッサン”の病気というイメージがありました。
しかし、現在は女性にも急増している病気でもあります。
なぜそんなことが起こっているのかというと、社会の仕組みが時代と共に変化したのに伴い、ライフスタイルが変わったからです。
まず、今までに女性がなぜ痛風にかかりにくかったのかを説明しましょう。
痛風の説明でも書きましたが、痛風は尿酸値が高くなることで発症しやすくなります。
女性には、この尿酸値を抑える働きが備わっています。
それが、「ホルモン」です。
女性でも閉経後はホルモンが減少し、尿酸値が高くなるのですが、それでも痛風を引き起こすほどではありませんでした。
参考に、平均尿酸値をみてください。
男性の平均尿酸値が、3.5〜7.0mg/dlなのに対し、女性の平均尿酸値は、2.4〜5.8gm/dlと低いのです。
ですから、多少高まったくらいでは、痛風の基準値7.0mg/dlには届かないのです。
では、どうして女性に急増しているのでしょうか?
それは、女性の”オッサン化”が原因なのです。
「え?オッサン化?」と思いますよね。
実は、女性が社会進出したことにより、働く女性が増えてきました。
それに伴って、もともと働くように体の構造ができていない女性は、ホルモンが減少し、いわば男性のような体質になりつつあるのです。
最近、女性の薄毛が問題になっているのも、その影響と言えます。
仕事をバリバリこなすことで、生活環境が男性とほぼ変わらなくなり、飲酒に喫煙、仕事上のストレスで、ホルモンが減少するのです。
折角、ホルモンによって尿酸値を下げていてくれたのに、これでは痛風にかかってしまうのも当然です。
これが所謂”オッサン化”
なんとも嫌な響きですね。。。
ですので、現代社会の働く女性は痛風になる可能性があることを頭の片隅に入れておきましょう。
プリン体の摂取も危険!?
尿酸値が高まる原因に、ストレスや肥満がありますが、実はプリン体の摂取という落とし穴もあります。
プリン体は、“うまみ成分”に含まれ、レバー、内臓、魚卵、干物などに多いです。
あれ?ビールのおつまみにあるものばっかりじゃないか・・・?
そうなんです、こういった食べ物にはプリン体が多く含まれているんです。
なぜ、プリン体がダメなのかというと、プリン体は、体内で尿酸に変わるからです!
誰でもピンとくると思いますが、これで尿酸値が高くなってしまうわけです。
ですから、仕事終わりに居酒屋にしょっちゅう行ってしまう人は注意が必要ですね。
ちなみに、ビールもそうですが、アルコール自体に尿酸値を上げる作用がありますので、居酒屋は痛風になるための場所と言っても過言ではありません。笑
もし、この記事を読んで「自分に当てはまるかも・・・」と思った人は気をつけてください。
美味しいものを味わい続けますか?
痛風の激痛を味わい続けますか?