プロレスラーの高山善廣さんが首に大怪我を負い、長期欠場の状態が続いています。
現状について4日に都内の後楽園ホール展示会場で会見が行われましたが、事態は相当深刻のようです。
高山さんの状態は頸髄(ずい)完全損傷で、「回復の見込みはない」と言われています。
現在、高山さんはどんな気持ちでいるのか、そして、頸髄完全損傷は回復が難しいのか。
色々と調べてみたいと思います。
そして、募金の情報も掲載しておきますので、高山さんの回復を願う方はどうぞ宜しくお願いします!
大怪我の経緯は?
まず、大怪我の経緯からみていきたいと思います。
5月4日に行われたDDT大阪・豊中大会で事故は起こりました。
高山さんは、回転エビ固めをかけた際に頭から落下し、動くことができなくなりました。
すぐに大阪府内の病院に救急搬送され、5月8日に手術を受けました。
当初の診断名は頸髄損傷および変形性頸椎(けいつい)症と発表されていましたが、この日のうちに診断が変わり、「頸髄完全損傷」であると発表されました。
頸髄完全損傷とは?
まず、背骨の中には「脊髄(せきずい)」という、大きな神経の束があります。
脊髄は手や足を動かしたり、痛みや温度などを感じたりする神経のおおもとになり、脳とつながっています。
私が小さい頃は、ふざけて友達とじゃれあっていると親に「首だけは気をつけろよ!」なんて注意された記憶があります。
それだけ、首への大きな衝撃は危険だということです。
子供ながらにそんなことを感じました。
そして、この脊髄の一番上の脳から一番近いところを「頸髄(けいずい)」といい、首の骨の中にあります。
脊髄からはたくさんの神経がのび、大切な神経が8対ものびています。
この神経は、それぞれが身体の運動や知覚を少しずつ分担しているので、損傷すると取り返しのつかないことになります。
ただ、、頸髄は首の骨で守られているので、そう簡単に損傷をすることはなく、日常生活で傷つくことはまずないでしょう。
ですから頸髄が傷つく原因としては事故による大きな衝撃で首の骨の脱臼・骨折をした場合です。
それが原因で、骨の中にある頸髄が傷つくことになります。
高山さんの場合はプロレス技で強い衝撃を受ける場面が沢山あります。
しかも今回のように技に失敗し、頭から落下するとなると、相当な衝撃を首にうけるのは明白です。
プロレスだけに限らず、ラグビーやアメフト、器械体操、プールでの飛び込み等も同様に一歩間違えれば大怪我に繋がるでしょう。
ここで、気になるのは、損傷してしまうとどうなるのか?ということ。
脊髄が傷つくと、そこから下にある神経がマヒしてしまいます。
すると、体が動かなくなり、皮膚の感覚もなくなってしまいます。
傷つく部分が、脳から近ければ近いほどマヒする神経が多くなり、それだけ障害も重くなってしまいます。
ですから、一番上にある「頸髄」が損傷すれば、そこから下の全てがマヒする可能性があるということになります。
ただ、傷の程度によってその重さは全然違ってきます。
完全に神経が途切れて、まったく動かない「完全マヒ」と、部分的に途切れて、所々動かない「不全マヒ」などがあります。
具体的に影響する箇所は以下の5つです。
「運動機能」
「知覚機能」
「体幹機能」
「自律神経」
「排泄機能」
車椅子での行動になり、場合によっては人工呼吸器がなければ呼吸ができないケースもあります。
皮膚の感覚すらマヒしてしまい、何も感じなくなることも有り得ます。
排泄機能にまで影響がでると様々な工夫が必要となり、困難な部分が多くなってきます。
高山さんは「頸髄完全損傷」なので、相当重い症状になることが推測されます。
現在の高山さんの状況は?そしてどんな気持ちなのか?
高山さんの少し前までの状態は、意識はあるが、首から下の感覚がなく、人工呼吸器をつけて呼吸をする状況だったそうです。
やはり、人工呼吸器が必要になるほどの重症だったんですね。。。
しかし、現在では自分で呼吸できるようになり、ICU(集中治療室)からHCU(準集中治療室)に移ったんだそうです。
8月中旬に関東の病院に転院もして以前よりは少し回復したようですね。
しかし、残念ながら肩から下の感覚が戻っていないんだとか・・・。
担当医者によれば「回復の見込みは現状ない」とのこと。
今の状況について、高山さん本人も絶望を口にしている状況。
しかし、少しでも望みを持って、リハビリを行っていく意志を示しているといいます。
自分の身体が何の感覚もない状態なんてとても想像できないですが、少なくとも高山さんのように絶望し、立ち直るのに相当な時間がかかるでしょう。
いっそのこと、死にたいと思うくらいのことです。
簡単に、「頑張って」とは言えないことだとは思いますが、少しでも回復することを願います。
高山善廣という男に有志が集う!
リングネーム:高山 善廣
本名:高山 善廣
ニックネーム:プロレス界の帝王
身長:196cm
体重:125kg
誕生日:1966年9月19日
出身地:東京都墨田区
所属:高山堂
スポーツ歴:ラグビー、ライフセービング
トレーナー:高田延彦
大江慎
ジャイアント馬場
デビュー:1992年6月28日
個人的に高山さんは、プロレス界でめちゃくちゃ熱い男だと思っています。
プロレスマニアというほどプロレスは知りませんが、私は2001年6月23日、PRIDE.21のドン・フライ選を再放送か何かで観た時に衝撃を受けました。
お互いノーガードで顔が変形するほどの凄惨な殴り合いをし、観客を湧かせました。
結果はTKO負けとなってしまいましたが、間違いなく伝説の一戦です。
格闘技ファンにも知られるようになったのもこの戦いからですからね!
その時の変形は未だに完全には治らず歪んだままとなっています。
そんな熱い試合を繰り広げる男は、人望も厚く、少しでも回復を願う人たちが治療費の募金を始めています。
有志代表として鈴木みのる氏が治療費の募金を多くに人に声掛けを行っています。
高山さんが主戦場としていたDDTの高木三四郎社長は、高山さんを支援する「TAKAYAMANIA」を立ち上げ、各団体に呼びかけて試合会場に募金箱を設置。
また、応援グッズの販売、高山プロデュースによるプロレス興行などを行うことを発表しました。
もちろん、活動の収益はすべて高山の治療費に充てられるようです。
募金振込先は?
上記のような治療費への貢献の仕方もありますが、募金の振込もあります。
振込先は以下の通り。
【銀行振込】東京三菱UFJ銀行代々木上原支店
(店番号)137
(口座番号)普通預金0057767
(口座名義)株式会社高山堂【問い合わせ】takayamania.staff@gmail.com
頸髄完全損傷で苦しんでいる高山さんの回復に少しでも力をお貸しください!
一部分でもいい、ほんの少しでもいい、体のどこかに感覚が戻ってくれることを願いましょう!!