ついに、平成31(2019)年1月1日(元日)から新元号になる動きが出てきました。
天皇陛下が在位30年を節目として譲位を希望されてていることを受けて
政府が、皇太子さまの天皇即位に伴う儀式を行い、同日から新元号とする方向で検討しはじめたそうです。
ここで、気になるのは新元号が一体何なるのかということ!!
そもそも元号は何か規則性や決まりがあるのか?
そういった疑問も調べていこうと思います!
では、早速みていきましょう。
元号ってどうやって決まるの?
現在の元号である「平成」は、
平成元年(1989)1月8日昭和天皇の崩御、皇太子明仁親王の皇位継承に伴い、元号が昭和から平成になりました。
しかし、この元号というのは一体誰がどのように決めているのでしょうか?
我々国民も何か関与ができたりするのでしょうか?また、天皇が決めたりするのでしょうか?
実は、1979年(昭和54年)10月に元号法に定める元号の選定について具体的な要領を定めています。
どのような内容が定められているかは下記をご覧ください。
元号は、「候補名の考案」、「候補名の整理」、「原案の選定」、「新元号の決定」の各段階を践んで決定される。
まず、候補名の考案は内閣総理大臣が選んだ若干名の有識者に委嘱され、各考案者は2ないし5の候補名を
その意味・典拠等の説明を付して提出する。
総理府総務長官(後に内閣官房長官)は、提出された候補名について検討・整理し、結果を内閣総理大臣に報告する。
参考:wiki
このようにある程度の流れが定められているようです。
これを簡単に流れを説明すると下記のようになります。
- 漢文学や国文学関連の大学教授などの有識者が候補を考案
- 総理府総務長官、内閣官房長官、内閣法制局長官らによる会議において精査し、新元号の原案として数個の案を選定
- 内閣総理大臣は、衆参両院の正副議長に意見を聴取
- 閣議において、新元号が改元の政令の決定という形で決定
上記の流れで元号が決まっていきます。
ここで驚くべきことは、「天皇」が全く新元号決定に関与していないということです。
自分が即位する時代の元号が勝手に決まるのです。
私だったら、自分の独断で決めたいかもしれません!笑
元号って2文字縛りなの!?
みなさんがよく抱く疑問の中に、元号って2文字縛りなのか!?というものがあります。
確かに、明治時代以降の近代・現代を見てみると「明治、大正、昭和、平成」といった具合で今に至りますから、もしかして2文字じゃなければいけないんじゃないのか?と思いますよね。
江戸時代を見てみても、すべて2文字の元号なんです。
もしかすると「元号法」にそういった決まりがあるのかもしれない!と思い調べてみました。
しかし、元号法は2項から成っており、
第1項:元号は、政令で定める。
第2項:元号は、皇位の継承があつた場合に限り改める(一世一元の制)。
としか定められていません。
元号法は、「日本の法律のなかで、もっとも条文が短い」と言われているそうで、全くといっていいほど縛りがありません。笑
では、なぜ2文字が多いのか?過去に2文字以上だったり以下はないのか?
そんな疑問が浮かびます。
色々調べてみると、唯一2文字以外の元号になった時代を発見しました!!!
それは「奈良時代」!
奈良時代もほとんどは2文字の元号ですが、5連続で4文字の元号になっている期間がありました。
- 天平感宝(てんぴょうかんぽう)
- 天平勝宝(てんぴょうしょうほう
)
- 天平宝字(てんぴょうほうじ)
- 天平神護(てんぴょうじんご)
- 神護景雲(じんごけいうん)
神護景雲の後はまた2文字に戻っています。
この期間だけなぜ4文字だったのかはわかりませんが、なかなか神々しい名前ばかりのような気がします。笑
しかしながら、今後1文字や2文字以上の元号が出てくるのかと言えば、それは今のところあり得ないでしょう。
というのも、元号法には定められていませんが、現在、元号選定手続をする上で6つほど留意しなければならない項目があります。
- 国民の理想としてふさわしいようなよい意味を持つものであること。
- 漢字2字であること。
- 書きやすいこと。
- 読みやすいこと。
- これまでに元号又はおくり名として用いられたものでないこと。
- 俗用されているものでないこと。
となっています。
2番目に「漢字2字であること」という項目がありますね!
これにより、新元号は2文字であることは確定しているといっても過言ではありません。
新元号を予想!次のページで!