昨日から話題になっていますが、紙幣の人物が変わるようですね。
私たちが慣れ親しんできた福沢諭吉さんがついに替わってしまいます。
もし、実現したらば20年ぶりの刷新ということになります。
とても大きな出来事ですよね。
つい先日も元号が平成から令和に替わる発表があったばかりなだけに、色々と頭がついて行けない人も多いのではないでしょうか。
しかも、今回の紙幣刷新は1万円、5千円、千円です。
慣れるまで時間がかかりそうです。笑
さて、私がここで疑問に思うのは「なぜ、紙幣の人物を替える必要があるのか?」ということ。
諭吉さんのイメージが定着してるんだから替える必要ないんじゃないかと思いますよね。
しかも、新しく印刷される人物はどうやって選定されてるのかも気になります。
今回はその辺を調べてみました!
目次
新紙幣は誰に替わるの?
もう既に、知っている人も多いかと思いますが新紙幣は誰に替わるのかを確認しておきましょう!
紙幣 | 変更前 | 変更後 |
1万円札 | 福沢諭吉 | 渋沢栄一 |
5千円札 | 樋口一葉 | 津田梅子 |
千円札 | 野口英世 | ![]() |
誰やねん!って思う人もいるかもしれませんので、簡単に説明しておきましょう。
渋沢栄一とは
多種多様な企業、学校の設立・経営に関わり、「日本資本主義の父」ともいわれています。
実業界の中でも最も社会活動に熱心な人物で、養育院の院長を務めたほか、東京慈恵会、日本赤十字社、癩予防協会の設立などに携わっています。
また、関東大震災後の復興のために、大震災善後会副会長となり寄付金集めなどに奔走した人物でもあります。
1926年と1927年のノーベル平和賞の候補にもなっている程ですから、紙幣になってもおかしくないです。
津田梅子とは
日本の教育者で女子教育のパイオニアと評価されている人物です。
女子英学塾の創立者として知っている人は多いのではないでしょうか。
現在の「津田塾大学」です。
6歳で岩倉使節団に随行して渡米するなど、生い立ちからして凄い人物。
その後も留学するなどして明治という時代でありながら、英語をマスターしています。
英語が堪能な梅子は伊藤博文への英語指導や通訳のため雇われて伊藤家に滞在していたほどの経歴があります。
北里柴三郎とは
日本の医学者で細菌学者。
「日本の細菌学の父」として知られペスト菌の発見者であり、破傷風の治療法を開発した人物。
日本の感染症医学の発展に貢献しています。
細菌学者が紙幣になる日がくるとは思いませんでしたが、北里柴三郎は他の人物に負けず劣らず素晴らしい功績の持ち主です。
北里大学学祖だけでなく慶応義塾大学医学科の創立者兼初代医学科長なども務めました。
新紙幣にいつ替わるの?
新紙幣に替わるのは2024年だと言われています。
というのも、新紙幣刷新の周期はおおよそ20年だからです。
もちろん、過去の履歴をみるとわかります。
1958年に聖徳太子の肖像画を使用した1万円札が登場し、1963年には千円札の肖像画が伊藤博文に変更されました。
その後、約20年後の1984年には千円札が夏目漱石、そして5千円札が新渡戸稲造、1万円札が我らが愛してやまない福沢諭吉様に!!
そして、まだ記憶に新しいですが2004年に5千円だけ樋口一葉に変更されました。
1984年から20年が経ってますよね。
ちなみに、その間の2000年には2千円札が登場しましたが、変更ではないのでカウントしていません。
なので、2024年前後が濃厚かなと思います。
またタイミングとしては、元号が令和に替わったことも大きく関係してきてると思います。
噂ではありますが、5千円札については来年2020年に一部デザインが変更される動きもあるようです。
本当かどうかはわかりませんが、そんな話もありそう程度にとどめておいてください。笑
なぜ、新紙幣の人物を変更するの?
では、本題に入っていきたいと思います。
正直、皆が慣れ親しんだ紙幣をなぜわざわざ変更するのかと思いますよね。
しかも、変更することで日本中で色んな対応が必要になってきますから大変なことが多いでしょう。
そうまでして新紙幣の刷新をする必要性がどこにあるのでしょうか?
調べてみると、理由がありました。
「最新の偽造防止技術を紙幣に反映させる」
ということだそうです。
確かに、紙幣には様々な偽装防止技術が施されています。
有名なのは紙幣の真ん中に施されている「透かし」でしょう。
他にもたくさん細か~~い技術が使われていて、偽装防止の対策がなされています。
そう考えると20年周期というのも納得がいきます。
20年もあれば技術の進歩はかなりのものになります。
そして、その時代で最も優れた真似できない技術を駆使して、偽装防止の対策を紙幣に施すのでしょう。
それに伴って、デザインを変更するため人物もそのタイミングで替えるのだと思われます。
紙幣の人物はどうやって選定されているの?
デザインが変更されて人物が替わる理由はわかりましたが、紙幣になる人物は一体どうやって決まるのでしょうか?
とても興味深いと思いませんか?笑
調べてみると、選定基準があることを知りました!!
「国立印刷局」のホームページに記載があったので引用したいと思います。
肖像をはじめとするお札の様式は、通貨行政を担当している財務省、発行元の日本銀行、製造元の国立印刷局の三者で協議し、最終的には日本銀行法によって財務大臣が決めることになっています。 お札の肖像の選び方には、特別な制約はありませんが、おおよそ次のような理由で選定されています。
•日本国民が世界に誇れる人物で、教科書に載っているなど、一般によく知られていること。
•偽造防止の目的から、なるべく精密な人物像の写真や絵画を入手できる人物であること。
こうして、現在のお札の肖像は、明治以降に活躍した文化人の中から選ばれています。 現在発行されているお札について、財務大臣は改刷当時、「優秀な科学技術国家として、世界に寄与し続ける日本のイメージを表すものとして野口英世を、日本の社会で女性の地位が向上し、男女共同参画社会が進むなど、新しい時代の流れを表すものとして樋口一葉を採用した」と説明していました。
お札のデザインに肖像が描かれているのは、人の顔や表情のわずかな違いにも気がつくという人間の目の特性を利用しています。
引用:国立印刷局
ほほう、非常に面白いです!
財務省、日本銀行、国立印刷局の三者で協議をして、最終的な判断を財務大臣がして決まるのですね。
そして二つの観点から選定しているのも初めて知ったので勉強になります。
選定の基準を見ると、やはりここでも“偽造防止”というのは意識されているんですね。
これで、お札に使われる人物に髭が生えている人が多い理由もわかりました。笑
精密な人物であればあるほど、偽造されないってことですね。
あとは、日本への貢献度は勿論のこと知名度や時代背景などを加味して選ばれるわけです。
貯金してた福沢諭吉さんは使えるの!?
「貯金してた福沢諭吉さんは使えるの!?」
という心配をしている人がちらほらいたので、最後に説明しておきます。
結論から言うと、もちろん福沢諭吉さんの1万円も使えます!!
なので、心配はいりません。
前述した1958年の聖徳太子の肖像画を使用した1万円札だって、今でも使えますからね。笑
たまーーに、古い硬貨がおつりに混ざってたりしますが、普通に流通しているのは使えるからです。
渋沢栄一に替わったからといって以前のお金が使えなくなるなんてことはまずあり得ません!
ですが、注意点としては2つあります!
②店員が昔のお金を知らない
こんなことが起こることがあります。
①については、セルフレジ化が進んでいる現代ではもしかしたら起こり得るかもしれません。
まあ、どのメーカーもその対策をしっかりしてくれるかと思いますがが。
紙幣のサイズは変わらないと思うので、全く問題ない可能性もあります。
余談ですが、2千円札は使えない機械あったような気がします・・・
②については、可能性ありますね。
令和生まれ世代が増えてくると、成人して働き始めた頃に過去の紙幣を知らない可能性があります。
すると、偽札だと勘違いされる可能性があります。
以前、そんな実例があったと聞いたことがありますので注意してください。
まあ、基本的には過去のお金は使えますので、気にする必要はありません!
最後に
いやー、大きな変化のある時期ですね。
大きな変化は多少なりとも混乱があったりと大変なことが多いです。
しかし、こうした変革の時代にぶち当たれたのは、嬉しいなという気持ちもあります。
元号が令和になるというのも未だに慣れない自分がいますが、そういった大きな節目に立ち会えることは非常に光栄なことでもあるかなと。
元号、紙幣の次は一体なにが変わるのか・・・他にも出てくるようなきがするので予想してみるのも面白いかもしれませんね!
ということで、今回は以上です!