あなたは線虫(せんちゅう)をご存知ですか?
深海や高い山など地球上の様々な場所に生息しており、特に農家の人が嫌う傾向にあります。
というのも、農作物に大きな被害を及ぼすことがあるためなのです。
しかし、そんな害虫として嫌われている線虫が全く別なところで注目されています。
それは医療です!
なんと線虫ががんの早期発見に役立つというのです。
一体どういうことなのでしょうか?
調べてみたのでまとめていきます!
線虫とは?
線虫とは、線形動物の総称で、細長い糸状の見た目をしています。
体長は、0.3~1mmと小さく、無色透明で骨がないため肉眼で確認することはまずできません。
細菌やカビなどを食べたり、中には動物や植物に寄生し、栄養を吸い取って生活するものもいます。
線虫と一口に言っても、相当な数の種類があり、その数なんと2万〜1億種類と言われています。
凄まじい数ですね。笑
線虫の特性ががん患者のためになる?
線虫には、がんのにおいを好む特性があるのです。
そして、その特性を利用し、自動でがんを検査できる装置を開発したと、日立製作所が発表!
これは世紀の発明になるレベルです。
検査は、体長約1ミリの線虫50~100匹を専用の容器の中央に入れ、隅に人の尿を垂らします。
線虫の特性がここで発揮され、がん患者の尿には近寄り、健康な人の尿からは遠ざかるというから不思議な話ですよね。
早期のがん患者の尿にも反応したという結果もでており、今後の医療にかかせないものとなりそうです。
ただ、従来の検査では1人の検査員が1日に3~5人分しか判定できなかったこともあり、新技術に期待が集まっているんだとか。
なぜここまで注目されているかというと、線虫は飼育しやすく費用も安く済む。
そのため、実用化すれば、なんと数千円で検査が受けられるんです!
こういった込み入った検査というのは金額がびっくりするくらい高いですよね?
特に先進医療なんか受けた日には・・・という感じです。
しかし、それが数千円で検査できるとなるとがん患者も負担が減りますよね。
日立製作所と九州大学発のバイオベンチャー「HIROTSU(ヒロツ)バイオサイエンス」が共同研究開発契約を結び、2020年までの実用化をめざしているので
順調に行けば、東京オリンピックが開幕する時には、この偉大な発明が実現できていることになります。
夢のある話ですよね!!
期待してその日がくるのを待ちましょう!