本日9日、ヒット曲「会いたい」を手がけた作詞家の沢ちひろさんが亡くなっていたことが判明しました。
享年は不明で、遺族の意向で亡くなられたことが公にされなかったようです。
沢さんといえば、1990年に沢田知可子さんに提供した『会いたい』がロングセールスを記録したことにより名が知れ渡ります。
近藤真彦さんの「ミッドナイト・シャッフル」を代表作に、渡辺満里奈さん、浅香唯さん、松本典子さん、にも作詞を提供していることでも知られています。
そんな沢さんがの死去についての情報や、沢田知可子の「会いたい」など、著作権問題についてもまとめていこうと思います!
沢ちひろさんのプロフィール
別名 沢ちひろ
生誕 3月17日
死没 2016年2月
ジャンル J-POP
職業 作詞家
活動期間 1985年 – 2016年
あまり情報がなく、年齢すらわかりませんでした。
死因は心不全?
関係者によれば、昨年2月に心不全で死去していたことが明かされています。
そして、遺族の意向で本日まで情報が公開されておりませんでした。
ただ、少しひっかかる点があります。
遺族に近い関係者によると、詳しい死因は不明だそうです。
沢さんは持病があったのは確かなようですが、今回の死因には全く関係ない形で亡くなったんだとか。
それを今まで公にしなかったというのは、何か深い理由でもあったのでしょうか?
ちょっと闇を感じます。
沢さんは、今まで著作権に関する多くの騒動があったので、何かそれに関係しているような気もします。
沢田知可子さんとの著作権騒動
沢ちひろさんは、歌手の沢田知可子さんと著作権を巡り、過去に騒動が起きています。
著作者人格権が侵害されたとして、沢田の所属事務所代表らを訴える裁判沙汰に発展する大きな事件でした。
沢さんVS沢田さんの原因は下記になります。
■替え歌問題
2013年9月に「さんまのSUPERからくりTV」にて沢田さんが替え歌を披露した件です。
替え歌「安定したい」
♪いっぱいお金入るって まったくウソじゃない 歌手は一銭ももらえない 泣きたい――
という替え歌を熱唱したことにより騒動に。
これを見た沢さんは、「歌詞に敬意を抱いていない」と感じたそうです。
確かに、一生懸命書いた歌詞が、一般人ならまだしも、こんな風に歌手本人に歌われたらキツイものがありますね。
後に、沢田さんは沢さんに謝罪文を送ることとなりますが、替え歌については、大切な歌なので最初は断ったとし、「替え歌はスタッフがつくった」と弁明もした。
■歌詞付け足し問題
2014年7月発売のアルバムで冒頭に英語の歌詞を勝手に付け加え、無断使用したことが問題となりました。
冒頭には、「アイム・イン・ラブ・ウィズ・ユー」と付け加えられました。
さらに、曲名も「会いたい with INSPi」と変えていたため、沢さんは11月末に沢田さんの所属事務所代表で夫の小野澤篤氏とCDの販売元を提訴することに。
結果、アルバムの販売は中止となりました。
ですが、後に沢田さんは「一切、歌詞は付け足していない」と否定います。
何が真実なのかわかりません。。
■「会いたい」を沢田さんの体験談にされた問題
「会いたい」は沢さんが、小学生のころに亡くなった母親を思って書いた詞なのですが、これを沢田さんがあたかも自分の体験談
のように話しているということで問題になりました、
ですが、こちらも「自分の体験談とは言っていない」などと沢田さんは否定しています。
提訴取り下げ、お蔵入り曲「冬のほたる」を制作
上記のように様々な問題で騒動が起きてきましたが、2015年7月には提訴を取り下げたようです。
というのも、騒動が大きくなりすぎて疲弊してしまったからとのこと。
そして、多少のわだかまりはあったものの、沢さんは体調を壊してしまったこともあり、徐々に沢田さんへの
わだかまりが緩和されていきました。
亡くなる直前、遺族に沢田さんの今後を応援する思いと、2009年頃に親族と詞を共作した、お蔵入曲「冬のほたる」を、沢田の手で世に出してほしいという遺志を託したんだそうです。
自分の死期が近いのを感じていたんでしょうか?
遺族から連絡を受けた沢田さんは、早速「冬のほたる」をレコーディングし、沢さんの遺作を完成させました、
この曲は、6月21日発売の「30周年記念アルバム」に収録することが決まっており、沢田さんは8日に行ったコンサートにて発表しました。
しかし、この時点では、まだ沢さんの死は公にされていなかったため、「遺作」との表現はなかったとのこと。
今までの騒動がなければ、もっと状況は違かったような気がしますし、最後は何か切なさが残ったなという印象です。
事実がどうであったのかがわからないですが、とても残念な騒動ばかりですね。
ですが、遺作を最後に作れたということは少なくとも最後に沢ちひろさんが願ったことでもあるので、安心して天国に逝けたのではないかと思います。
ご冥福をお祈り申し上げます。