三次喫煙とは何か?赤ちゃんや妊婦へ悪影響を与えることが判明!対策や解決策はあるの?

「三次喫煙」は赤ちゃんや妊婦に悪影響!

三次喫煙というものが数年前から問題視されてきていますが、人体にかなり影響があることがわかってきています。


受動喫煙が有害であることは認知されてきていますが、三次喫煙についてはまだ認知度が低くどんな危険性を孕んでいるのか知らない人も多いかと思います。

なので、今回は、三次喫煙による影響や対策について書いていこうと思います。

あまり知られていない三次喫煙とは?

あなたは「三次喫煙(サードハンドスモーク)」という言葉を聞いたことがありますか?
三次喫煙とは、自分がタバコを吸っていなくても、部屋や洋服についたタバコの煙から健康被害を受けるというもの。

もちろん、タバコを吸った人についているタバコの煙も同様で、これに含まれている有害物質を吸引してしまう害のことなんです。

今や世界中でタバコの煙による健康被害が注目されており、昨今の日本でも分煙する取り組み等が活発になされているわけですが、それだけでは済まされなくなってきているようなのです。
受動喫煙が問題視されてから様々な対策がとられてきていますが、「分煙でも不十分」ということですからとても怖ろしいことですよね。

しかも三次喫煙は、受動喫煙よりも悪影響があるとも言われています。
その理由は、三次喫煙による有害物質の中には、「ニトロソアミン類」が含まれているからです。
これは、発がん性物質として最も強力なものの一つと言われています。

赤ちゃんや妊婦に悪影響を及ぼす

厚生労働省が「残留たばこ成分」と定義しているだけあって、タバコの煙には残留成分が存在します。
しかも、研究によれば、ほんの僅かなタバコの成分が残っているだけでも、受動喫煙以上に健康に悪影響を及ぼすことがわかっています。

特に、体の小さな赤ちゃんは影響を受ける可能性が非常に高いです。

詳しい理由はRen-Netに記載されていたので、引用します。

ダナ・ファーバー研究所は「三次喫煙の影響を一番受けるのは子どもや赤ちゃんなどの乳幼児」といっています。

その理由は子どもの呼吸速度が早いこと。大人が1分間に「20回」程度といわれていますが、1~3歳の子どもは「20~40回」、0~1歳の乳児は「20~60回」も呼吸をします。

また、床やカーペットに接触することが多く、背丈も小さいため大人より三次喫煙のリスクや害は高くなります。

子どもは鼻や気管や肺の粘膜の感受性が高いので、煙の中の微粒子や化学物質で粘膜は傷だらけになりやすく、長期間になればぜん息などの慢性の疾患も起こると言われます。

引用:https://www.ren-net.jp

ということだそうです。

ちなみに、ダナ・ファーバー研究所は、癌研究において国際的に有名な施設で、アメリカ合衆国で5位に位置づけられた癌治療専門の病院です。

周囲にタバコを吸う人がいるというだけで、赤ちゃんがアトピー性皮膚炎やアレルギー、ぜんそくに悩まされるリスクが高くなるということですから、小さいお子さんがいる家庭でしたら注意した方が良いですね。

また、妊婦の方も注意が必要です。

三次喫煙の影響により、流産や早産のリスクがあります。
さらには、赤ちゃんの低体重の影響も考えられるそうです。

三次喫煙の対策や解決策はあるのか?

三次喫煙の影響はたいしたことないと思われがちです。
しかし、その考えは間違っていますので今日から改めるようにしましょう。

三次喫煙の対策は、2つしかありません!

「禁煙」と「室内の総取替え」です。

まずは、「禁煙」!
赤ちゃんがいる家庭や妊婦がいる家庭ではすぐにでも禁煙する必要があります。
根源を絶たなければ全く意味がありませんからね。

そして、もう一つの「室内の総取替え」。
そこまでする必要ある!?なんて思いますよね。

確かに、タバコを吸っていても、壁紙があまり黄ばんでなかったり、家具も変色していなかったら「別にいいかな」って思うでしょう。
しかし、三次喫煙はそんな生易しいものではありません。

なぜなら・・・
「喫煙者が住んでいた賃貸物件では、喫煙者が引越してから2か月経っても三次喫煙の有害物質は残っている。」と言われているからです。

これ、怖くないですか?

全く喫煙者のいない家族が賃貸マンションに引っ越してきたとしましょう。
その家族が全く喫煙していなくても、前の住人が喫煙者であれば、知らない間に2ヶ月間は被害を受け続けているということです。

正直、入居する前に確認したくなる事案ですよ!!

結論としては、タバコの有害物質が室内に残らないような対策をするしか解決策はありません。
家具を新調し、カーテンも替え、壁紙も新しくする。

その上で、禁煙しなければダメだということです。

今のところこうした対策しかできませんね。

今後、技術が発達したら室内を全部取り替えなくても、有害物質を除去できるようになるかもしれません。
しかし、それはいつになるかわかりません・・・

加熱式タバコも警戒すべし!

近年、浸透しつつある加熱式のタバコ。
煙があまり出ないためにタバコではないような扱いをしている方もちらほら見かけますが、あれもタバコです。

そして、箱には「本製品の健康に及ぼす悪影響が他製品と比べて小さいことを意味するものではありません」と書かれていますから、有害であることには変わりなく、受動喫煙による健康被害のリスクはあるわけです。

なので、加熱式タバコであっても赤ちゃんや妊婦のいる環境では決して吸わないようにしてください。

最後に

三次喫煙についてみてきましたが、いかがでしたでしょうか?
自分の大切な人に害を及ぼしてしまったり、周囲の知人に害を及ぼしてしまっている可能性があります。

特に、赤ちゃんや妊婦さんは注意してください。

すぐに影響は出ませんが、日常的に有害物質が体内に入っていれば、必ず影響はでますから。

2009年頃から注目されている「三次喫煙」ですが、まだまだ日本でも認知度は低いと思います。
そんな中、日本では2018年8月4日に奈良県生駒市が異例の規則を作り対策を行いました。

「喫煙後45分間、庁舎内のエレベーター使用を禁止する」というものです。

この45分という時間は、研究の結果に基づいて算出された時間です。
なかなか厳しいルールですね。

しかし、今後こうした職場内の対策が増えてくるのではないかと思います。
これで環境が良くなっていけば良いのですが、何事もやり過ぎだけには注意した方が良さそうですね。

ということで、今回は三次喫煙の影響についてでした!