【GW】サグ部とは何か?ゴールデンウィークの高速道路で渋滞が発生する理由と対策!

もうすぐゴールデンウィーク(GW)ですね!
みなさんは、連休中どこかにお出かけしますか?


私は、毎年欠かさず行っているお祭りに行きます!

さてさて、GWでのあるある話といえば、高速道路の渋滞!!

「高速道路って信号が無いのになんで渋滞が発生するの?」って思ったことはありませんか?笑
子供の頃、よく疑問に思ってた記憶があります。

渋滞するには色んな原因があるかと思いますが、今回注目したいのは『サグ部』です。
「サグ部って何だ?なんかの部活?笑」みたいに思ってしまいますが、厄介なやつなんです!

というのも、サグ部は高速道路の渋滞を引き起こす原因の第一位と言われています。

”渋滞を引き起こす悪魔”みたいな感じです。笑

では、一体サグ部とは何なのか、そしてどんな理由で渋滞になるのかメカニズムを解明していきましょう!

サグ部とは何か?

まず、渋滞が起こる原因にはどんなものがあるか確認しておきましょう。
大きく分けて以下の4つです。

・合流部付近
・事故
・追越車線
・サグ部

中でも、サグ部は自然渋滞の半数以上を占めているのです。

サグ部・・・一体何者なんだ!!

サグ部というのは、簡単に言うと、「緩くたわんでいる道路」のことです。
上り坂と下り坂があって平らではない道路ということです。
主に下り坂から上り坂にさしかかる部分を指します。

以下の図のような感じです。

注目して欲しいのは”緩く”という表現。

実はサグ部というのは、ドライバーが認識できないほどの緩やかなたわみのある道路のことなんです。

自然渋滞の理由はサグ部による速度低下

サグ部は、ドライバーが気づかないほどの坂がある道路だと説明しました。
ではなぜ、サグ部で自然渋滞が起こるのか原因についてみていきましょう。

自然渋滞が起こる理由は、ドライバーが無意識のうちに速度低下させていることに原因があります。
要するに、上り坂になっているのにドライバーは認識できていないため、速度が低下していることにも気づかないことになります。

その速度の低下が詰まりを生み出すわけです。

なぜかというと、前の車の速度が低下することで、後方からやってきた車がブレーキを踏み始めるからです。
交通量が少なければ問題ありませんが、そこそこの交通量があると、すぐに詰まってしまうことになります。

ある程度の車間距離がとれている状況でないと、こうしたちょっとのブレーキが自然渋滞を引き起こしてしまうのです。

このメカニズムについてとても分りやすく説明してくれているサイトがあったので引用させてもらいます。

サグ部分でのボトルネック(交通容量)を超える交通量になると渋滞が発生します。
エレベーターをイメージすると分かりやすいと思います。
1台のエレベーターが往復する間に、エレベーターに乗れる人よりも多くの人が集まると
エレベーターに乗れない人がどんどんたまっていきますよね?!
道路もこれと同じで、実はボトルネックをたった5%くらい超えるだけで渋滞してしまうのです!

(参考:http://www.geocities.co.jp/MotorCity-Rally/4099/c15.html

おおーーー!なるほど!とても分りやすい!

それにしても、たった5%オーバーするだけで渋滞になってしまうんですね。
おそるべし、サグ部!

何か対策はないのか?

認識できないほどの勾配に対してどう対応したらよいのか!?
・・・難しいですよね。

適度に今自分が走っている速度を確認するのが良いかと思いますが、全ての人がそれをやらなければ意味がありませんから、それは現実味がありません。

原因がわかっているのであれば、何か対策はないものか・・・?

実は、既に対策が施されているんです。
その名も「エスコートライト」

速度回復誘導灯「エスコートライト」は、路側に設置し、灯具の光を進行方向へ連続的に流すことで無意識の速度低下を防ぎ、渋滞を軽減するというもの。

以下の写真がエスコートライトです。

しかし、これでどれ程効果がでるものなのでしょうか?

調べてみると、実際に検証していることがわかりました。

平成27年2月16日に、3号渋谷線(下り)池尻付近(池尻入口~三軒茶屋出口間の左側234m区間)で試験的に導入したようです。
そして同年5月に検証結果を公表していました。

・ライトが設置されている左側車線を中心に、混雑時の走行速度が改善
・走行速度の改善により、交通容量(交通処理能力)が向上

【結果】

・渋滞損失時間が減少・・・△13% ※1
・所要時間が短縮・・・ 平均24分→21分(△12.5%) ※2

※1 3号渋谷線(下り)と中央環状線(内回り) 7時~24時集計の合計
※2 3号渋谷線(下り)谷町JCT~三軒茶屋間の夕方ピーク時間帯

集計期間:平成27年2月第2週と第4週の平日から悪天候を除いた日の比較。
平均交通量は、実施前58,401台/日、実施後60,802台/日(+4.1%)
(参考:http://www.shutoko.co.jp/updates/h26/data/03/05_escortlight/

どうやら効果は出ているようです。
ただ、ドライバーの体感的にはまだまだ効果は感じられなさそうな数値ですよね。

引き続き検証を行っていくということなので、これから更に改善していけばいずれ大幅な効果が見込めそうです。

いつか、GWに出かけても渋滞にはまらず、快適にドライブできる時代がやってくるかもしれません。
サグ部を無くすというのは困難なことだと思うので、エスコートライトのような対策がどんどん改善されることを願っています!

ということで、今回はサグ部についてでした!