びっくりするような用途のアプリがメキシコ・シウダフアレスにて公開されました。
その用途は「女性をレイプ殺人から救うアプリ」!
冗談で作ったものかと思われそうですが、メキシコ北部チワワ州シウダフアレスは1990年代以降、「女性殺しの街」と呼ばれ、レイプ殺人が頻繁に起こっている地域なのです。
女性は、レイプ後に砂漠に遺棄されるか、行方不明になることが多く、連れ去られたら一巻の終わり。
そう考えると、このアプリは女性の救世主になるアプリなのかもしれません!
どんなアプリなのかみてみましょう。
女性をレイプ殺人から救うアプリとは?
このアプリの名前は、スペイン語で「No estoy sola」
「私は独りではない」という意味だそうです。
アプリの名前からして心強そうですよね!
では、どんな機能がついているのでしょうか?
まず、何か危ない事態が起こったら「電話を振る」か「ボタンをクリック」すれば、緊急連絡先に通知が届くようになっています。
緊急連絡先の相手には、リンクが貼られたテキストメッセージが通知と共にくるので、それを開くとGoogleの地図サービス「グーグルマップ」が表示され、送信者の居場所を知ることができるんです。
このメッセージは5~10分置きに繰り返し送られ続けます。
送信者側がアプリの動作をオフにすることで止めることができるため、もし万が一連れ去られていた場合であれば、ずっと通知され続けることになるというわけです!
これはとっても便利ですね!!
「電話を振る」か「ボタンをクリック」するだけで、送信できるのがすごく助かるんじゃないでしょうか?
緊急事態のときに、わざわざ文章を打ってる時間なんてありませんし、犯人に気づかれずに助けを求めるのは難しいことですからね。
このアプリが先週公開されて以来、すでに1万3000回以上ダウンロードされているといいます。
そのうち100回以上が米国内の利用だったとのことですが、米国の治安の悪さが浮き彫りになった感じですね。。。
日本でも活用できないか?
海外に比べ、日本は少ない案件かもしれませんが、全くないわけではありません。
ですから、日本でもこういったサービスがあるにこしたことはないですよね!
今のところ日本では、子供の位置を把握できて見守れる防犯アプリや、防犯ブザーのようなアプリは存在します。
しかしながら、簡単な動作で緊急通知を届けるようなアプリは、今のところなさそうです。
少女の監禁事件だったり、連れ去り事件は、日本でも起こりうることなので、こういったアプリが登場すれば犯罪率も下がる可能性があります。
ちなみに、これは連れ去られたという事件でなくても、その場で起こっている事件を拡散することにも使えますよね。
みんなが、このアプリをダウンロードしておけば、何か不測の事態が起こったときにも速やかに対応、情報共有ができるかと思います。
最後に
メキシコ北部チワワ州シウダフアレスでは、「世界一危険な街」とも言われるくらいの犯罪率で、1990年代に殺害された女性の数は、推定でも1500人を超えているといわれています。
被害はやや減少してきてはいるものの、昨年の女性行方不明者は54人。
今年に入ってからは17人の行方が分からなくなっているそうです。
先週から公開されたこのアプリが犯罪率の激減につながる事を願っています!!