1月23日の午前、群馬県の北西部にある草津白根山が噴火しまし騒ぎになりました。
噴火による噴石で近くのスキー場で訓練をしていた陸上自衛隊の隊員1人の死亡が確認されたほか、隊員とスキー客の合わせて11人が怪我をしました。
この被害以外にも、スキー場のロープウエーの山頂駅の近くには、一時およそ80人が取り残されるという状況が発生しました。
現在では全員無事に救助されているのですが、このゴンドラに取り残された男性の動画が叩かれています。
なぜ、そんなことが起こっているのか?
動画を踏まえて詳しく見て行きたいと思います。
ゴンドラ内で「パパ、愛してる」の電話
実際に叩かれている動画はこちらになります。
まずは、見てください。
ゴンドラに閉じ込められてかなりパニックになっている様子です。
そして、死ぬいことを覚悟したのか父親に電話をし、想いを伝えています。
しかし、ツイッターなどではこの電話の内容を叩くコメントが多く見受けられました。
ツイッター民の批判的な声とは?
とても残念なことに、ツイッターでは「キモイ」などの誹謗中傷の声があがっています。
いくつかピックアップしてみます。
などなど、かなり厳しい意見が飛び交っています。
批判の内容を整理すると以下の点で叩かれているようです。
・いい歳こいて「パパ」とか気持ち悪い
・外人でもないのに”愛してる”とか普通言わない
・救急隊に「早く来て」とか何様だ
この3点です。
SNSは冷たすぎる?
このツイートを見て、日本人の冷たさを感じるという意見も多く見受けられます。
草津白根山の噴火でゴンドラ内に閉じこめられた男性が、父親に電話して「パパ、愛してるよ」って伝えた動画について
Twitter民は人の心を持ち合わせていないことを改めて思い知らされた pic.twitter.com/J03wismwIY— きょーちゃん/志希P (@Kyorosuke9) 2018年1月23日
なにこのゴミ達。なにがドン引きなの?噴火してるしゴンドラ内だから死ぬ可能性あるじゃん。だから最期ぐらいパパって言いたい、愛してるって言いたいじゃん。最期になるかもしれないから。自分だって同じようなことあって、ドン引きされたら悲しくなるのにさ。他人に対しての気持ちを理解できない
— ストレーク/壱式団 (@simontan6829) 2018年1月24日
私の個人的な意見ですが、ここまで危機的な状況で正常な判断なんてなかなか難しいのではないでしょうか?
上記のような意見もあり、気持ちはわからなくもありません。
しかし、人間の心理として、ゴンドラという閉鎖空間に取り残され、火山が噴火している状況においてかなりのパニック状態が予想できます。
「助けて欲しい」という気持ちが一気に込みあがってきてしまうのは仕方ないのではないでしょうか?
この状況で、救急隊に丁寧かつ冷静な対応が出来る人はほんの一握りしかいないと思います。
痴漢被害に遭った女性に対して、「声をあげれば良いじゃん」とか「助けてって叫べばよかったじゃん」と平然と言うようなものです。
その状況下で実際にされた人が感じる恐怖というのは計り知れないと思います。
また、「パパ」という発言に対してですが、確かに良い歳こいた男性が「パパ」とはなぁ~・・・とは思いますが、この際、どんな呼び方していても良いような気がします。
何歳になっても自分のことを名前で呼ぶような女性もいたりしますし、人それぞれだと思います。
それをツイッターで叩く必要性はないような気がしますね。
死ぬ間際でそんな体裁なんて保ってられないですよ。
そして、「愛してる」という発言についてもそうですが、自分がまさに死ぬかもしれない状況で愛を伝えるのがどうしていけないのでしょうか?
日本人だって「愛してる」と家族に伝える人はいくらでもいます。
何が気持ち悪いのかわかりません。
今の時代、どんなことで叩かれるのか本当にわかりませんね。
こういったことが少しでもなくなる世の中になってくれたらなと個人的には願っています。