大津2園児死亡事故の加害者は右折車だ!直進車のバッシングと実名公表に疑問!

大津市で車同士が衝突したはずみで歩道の保育園児と保育士15人が死傷するという悲しい事故が発生しました。

この事故で伊藤雅宮(がく)ちゃん、原田優衣ちゃんの2名が死亡。いずれも2歳の園児です。。

他にも園児の男女2人が重体、園児と保育士女性2人が重軽傷を負っているとのこと。
なんとも痛ましい事故で小さな命が一瞬で奪われる恐ろしさと悲しさを再認識させられる事故ですね。

園長先生が会見をされていましたが、泣き崩れている姿にとても胸が痛みました。
ネット上では、心無いマスコミの質問に対して怒りの声が殺到しています。

この事故はかなり多くの人が注目しているため、改めて状況を整理しておいた方が良いと思いました。

一体誰が加害者で誰が被害者なのか・・・?

しっかりと内容を理解せず、ただ単純に車の運転手に怒りをぶつけている人が多いようなのでこの記事が役に立てばと思います。

大津2園児死亡事故の加害者は右折車!直進車はむしろ被害者だ!

まず最初に、状況を整理しておこうと思います。
併せて動画も引用しておきますので、確認してもらえば状況が一目瞭然です。

園児たちは散歩のため、午前10時に園を出発していつものコースを散歩していた。
琵琶湖岸側に向かう横断歩道を渡るため、丁字路の交差点で信号待ちをしていたところでした。そこで乗用車が右折する際、直進してきた軽乗用車と衝突し、そのはずみで軽自動車が信号待ちをしている園児たちに突っ込んだ。

右折車(乗用車)を運転していた女性と直進車(軽自動車)を運転していた女性は現行犯逮捕されました。

しかし、その後直進車の女性は「過失の度合いが低い」として釈放されました。

釈放されたことにより、多くの人がモヤモヤする結果となりました。

それもそのはず、つい先日、池袋で妻と子供の命を一瞬で奪ってしまった痛ましい事故があったばかりですからね。

しかも、同件については「上級国民」という言葉が拡散されたほど、加害者側がなぜか守られるという首を傾げるような結末を迎えるという納得のいかないものでした。

そんなことがあったばかりですから、今回の“釈放”について敏感に反応する人も多くいるわけです。
その反応は当然だと私も思います。

しかし、ここで間違ってはいけないのは加害者が誰なのか?ということです。

ネットや報道だと直進車と右折車の両方が加害者のような扱いをされています。
確かにこの両方が事故を起こして招いたことですからどちらも加害者のように思えることでしょう。

ですが、運転免許を持っている人であれば、加害者は右折車だということに気づいているはずです。

一方、運転免許を取得していない人はわからない可能性が高いです。

なので、そういった人のために解説したいと思います。

道路の交通ルールでは、右折と直進であれば「直進車が優先」なんです。
右折車は、ウインカーを出して交差点の中央付近で待機して、車が来ないのを確認してから右折するルールになっています。

直進が優先のルールなわけですから何事もなければ直進車は普通に速度を落とさず直進します。
ここで変に速度を落としたら、今度は後続車から追突されてしまいますからね。

私も運転するときは、右折車がいたら注意は払いますが、そのまま直進します。
なので、もし私が運転していても同じ状況になった可能性は非常に高いといえます。

しかも、右折車は乗用車ですから、軽自動車をふっとばす力が圧倒的にあります。
ぶつけられて園児の方に突っ込んでしまうのを回避するのは不可能に近いかもしれません。

直進車を運転していた女性は「右折してきた車を左に避けようとした」と話しているようですが、この咄嗟の行動は至極当然の反応です。

ですから、直進車を運転していた女性も被害者の一人なのです。
むしろ、交通ルールを守っていて、尚且事故を回避しようとしたにも関わらず、人の命を直接奪ってしまったこの女性の気持ちを考えると胸が張り裂けそうです。

一生罪の意識で苛まれることでしょう。。。

ここまで解説すれば、右折車が加害者なのは明らかですよね。

フルネームの実名公表に疑問!

今回の事故で全く納得いかないのが直進車の女性の実名をフルネームで公開したことです。

池袋の事故の時は全く報道すらされなかったにも関わらず、被害者でもあるこの女性のフルネームを公開したのか。。。

これには、ネット上にもこれに対して疑問のコメントが多く挙がっています。

本当みなさんの言う通りで、なぜまだ状況がわかっていない段階で実名を公表してしまったのでしょうか・・・

自分の車で子供の命を奪ってしまったことに苦しんでいるにも関わらず、実名が全国に知れ渡ってしまうなんて気の毒にも程があります。

先程も言ったように、交通ルールを知らない人やこの事故についてあまり内容を知らない人からすれば、この女性は加害者であると思い込んでしまう可能性があります。

そうなれば、心無い言葉を浴びせられたり、嫌がらせをさせられるということも無きにしも非ずです。
さらに、マスコミが殺到することも考えられます。

どうか直進車の女性も被害者の一人であることが皆に伝わってもらえれば幸いです。

そっとして、安息の時間を与えてあげてください。

最後に

今回、この記事では被害に遭った園児たちにフォーカスしていない内容なので「一番の被害者は、園児じゃん!」と思われる方もいらっしゃるかと思いますが、それは私も重々承知ですので予めご了承ください。

あくまで、直進車と右折車の立場を明らかにして誤解が生まれないようにするための記事だと認識していただければと思います。

それと、最後に・・・最近このような事故が多発していますが、このような辛く悲しい事故が起きないことを願っています。

「自分はこんな事故起こさないよ!」という気持ちではなく「明日は我が身」だと思って運転するように心がけたいものです。

また、真に罪を償うべき人間についてはそれ相応の対処をしてほしいですね。(池袋の件とか・・・)

ということで、今回は以上です。
最後まで読んでいただきありがとうございました。

コメント

  1. クラウド より:

    右折車の運転手に過失はあるが、子供が死んだことにまで責任負わせるのはいくらなんでもどうかと思う。
    あえて責任を追及するなら、ガードレールを設置してなかった市の責任じゃないか?