徳永英明 もやもや病を克服し歌声届ける!もやもや病の原因や症状、治療法は!?

徳永英明 モヤモヤ病を克服し歌声届ける!もやもや病の原因や症状、治療法は!?

シンガー・ソングライターの徳永英明さんが、脳血管の異常で起きる難病「もやもや病」を見事克服し、完全復活したことがわかりました!

徳永さんといえば、男性とは思えぬほどの美声で多くの人を魅了する歌手です。
女性の曲ばかりをカバーしたアルバム「VOCALIST」は大ヒットし、人気のシリーズになりました。

そんな徳永さんは、実は長い間病気と闘う日々を送っており、大変な時期を数々乗り越えてきました。

中でも、「もやもや病」は2度も患っており、大変だったようです。

「もやもや病」という言葉はなかなか聞き慣れない言葉ですよね。

徳永さんが、どんな症状に苦しんでいたのかを踏まえて、もやもや病の原因や治療法なども詳しくみていきたいと思います!

徳永英明を襲ったもやもや病!


徳永 英明(とくなが・ひであき)さんは、1961年2月27日に福岡の柳川市生まれました。
現在56歳。

代表曲は「壊れかけのRadio」「最後の言い訳」。

徳永さんの体調に異変が起こったのは、2001年のこと。
この時、「もやもや病」と診断されたが、手術も何もしなかったんだとか。

そして、再度異変が起こったのは、昨年1月末のこと。

右手が重たく感じるような違和感を覚えたと言います。
それは、2月に入っても良くならず、医者に診てもらう事に。

診断結果は、2001年の時と同じ「もやもや病」。
もやもや病は、脳内の血管が狭くなり、脳卒中のような症状が起こる原因不明病気なんだそうです。

今回は、脳梗塞を防ぐため、左複合バイパスの手術を受けることに。

もやもや病によって長期休養をしいられ、声帯ポリープの手術なども行ったようですが、結果的には完全復活を遂げることができました。

徳永さんの歌声を待ち望んでいたファンは大勢いますから、本当に元気になってよかったですね。

病気を患ってからは、歌やライブなどへのスタンスも変り、その都度目の前の目標を立てて、クリアしたら次の目標を考えていくようにしているんだそうです。

長いスパンで目標を立てることは現実的ではないと判断してのことのようです。
しかし、それはネガティブな考えではなく、現実に捉えられるようになったということであって、ライブも精力的に取り組んでいくつもりのようです。

すでに、全国ツアーに向けて動き始めているとのことなので、今から楽しみですね。

もやもや病とは?

さて、もやもや病について詳しくみていきたいと思います。

もやもや病は、「ウィリス動脈輪閉塞症」とも呼ばれ、脳に血液を送る動脈が詰まり、不足した血液を補うために、周りから細い血管が発達する原因不明の脳血管疾患です。

この細かい血管が撮影検査で見てみると、タバコの煙のように「もやもや」と見えることから「もやもや病」と名づけられています。

ちなみに、この病気は日本人に多い病気と言われており、2003年の調査では日本の患者数が7700名もいたそうです!(古いデータですみません)

年間で約400~500人程度の新患の登録があり、常に約4000人の患者がいるとされています。
ちなみに、男女の割合は、「1:1.7」と女性がやや多いです。

原因は?

発見から数十年が経っているわけですが、太い血管がなぜ詰まってしまうのかが全く解明されていません。

しかしながら、遺伝が関与することが示唆されており、家族性発症が10〜15%あることがわかっています。
こちらも、詳しいことまでは、まだ解明されていないため、ハッキリした情報はありません。

症状は?

もやもや病が、多く見られる年齢というのが5歳と30〜40歳と言われていますが、一体どんな症状が起こるのか把握しておきましょう!

まずは、大きく二つに分けられ、「脳虚血型」と「脳出血型」があります。

「脳虚血型」・・・脳に必要な血流が不足した状態(脳虚血)による脳梗塞や一時的な発作
※子供に多い

「脳出血型」・・・細く弱いもやもや血管が破綻することによって発症
※30〜40歳代の大人が多い

脳虚血型

脳虚血の発作は、必要以上の呼吸を伴う動作で発生しますので、全力疾走などの激しい運動や、リコーダーやピアニカなどの吹奏楽器のようなものは避けてください。

また、脳虚血がどこにおこるかで出現する症状が変わりますが、以下のような症状が主です。

  • 手足、または全身の脱力
  • 手足のしびれ、麻痺
  • 手足が勝手に動く不随運動
  • 視野などの感覚の異常
  • 言葉が出にくくなる、呂律が回らないなどの言語障害
  • 意識が遠くなるなどの意識障害
  • 痙攣、てんかん発作

脳虚血発作で注意すべき点は、「一過性脳虚血発作」覆いということです。

一過性脳虚血発作というのは、24時間以内に症状が消えてしまう発作のことを言いますが、数分~数十分で収まることもあり、軽視しがちです。
いくらすぐに収まったとはいえ、しっかり病院で診てもらう事が大事です。

後遺症が残ることも有り得ますので、十分注意してください。

脳出血型

脳出血型の症状は、出血した部位により様々ではありますが、緊急の対応が必要であることが多いです。

脳出血の症状というのは、突然おこります。
よく耳にする病名で言えば、脳内出血、脳室内出血、くも膜下出血などです。

主な症状は、以下になります。

  • 意識障害
  • 精神症状
  • 運動麻痺
  • 言語障害

これらは、後遺症として残る可能性が高いと言われています。
すぐに病院へ連れて行くことが大事です。

治療方法は?

結論から言うと、根本的治療法はまだ確立されていないというのが現実です。

しかし、全く対応できないということではないので、詳しくみてみましょう。

まず、急性期の治療であれば、点滴等で対応することが多いです。

脳虚血であれば、「脳細胞を保護する作用のある点滴」や「血栓が出来にくくする点滴」が行われます。

脳出血であれば、「脳圧を下げる点滴」を行います。
様子を見て、場合によっては、血腫除去術を行うケースや抗けいれん薬が投与されるケースもあります。

これは、医師と蜜に相談しながらになるかと思います。

一方、慢性期の治療の場合は、異なった手法を使います。

内科的な治療法と外科的な治療に分けられるので、それぞれ確認してみましょう。

脳虚血の場合、内科的に治療を施すとなると、抗血小板薬、抗凝固薬、血管拡張薬、抗てんかん剤などの投与が行われます。

しかし、病院によって対応はまちまちで、これらの薬剤を積極的に投与する病院もあれば、そうでない病院があるようです。

外科的な治療は、再発を押さえる目的で、脳虚血型に対する脳血管バイパス術(血行再建術)が有効とされているため、多く用いられます。

徳永さんもこのバイパス手術を受けたと思われます。

脳出血の場合は、脳虚血の時と同様にバイパス手術を行いますが、その有効性はまだ研究中です。

というのも、脳出血はもやもや血管に負担がかかり破綻することで起こると考えられているので、この負担を軽減するためにバイパス手術を行うわけですが、再発を防げるかどうかはまだ証明されていないのです。

なので、今後の医学の発展や研究の成果を待つしかありません。

ただ、 血圧の高い場合は、降圧剤が投与されるなどの処置は行います。

最後に

今回のように、こういったあまり耳にしない病気というのは、有名人の方が患うと病名が世に知られることになるケースが多く、それまでは全く知らないなんてこともよくある話です。

もしかしたら、身近の人間が発症する可能性もありますし、はたまた自分自身が発症してしまうなんてこともあるかと思います。

全く自分には関係ないと思わず、是非、この機会に知識として頭の片隅に置いておくと良いかもしれませんね。

徳永さんも「完全復活」は果たしましたが、完治ということはないので、今後再発する可能性と闘って生きていくことになるでしょう。

不安ではあるかと思いますが、徳永さんの美しい声がいつまでも続くことを願っています!!

長くなりましたが、最後まで読んでいただきありがとうございます。