【ジブリ】もののけ姫のこだまの正体やモデルは?トトロになる説は本当か?

日本の代表的なアニメ映画と言えばジブリ作品ですよね。
特に宮崎駿監督の作品は、ほぼ毎年金曜ロードショーでやるのにほぼ毎年ついつい見ちゃうんですよねぇ。
私だけじゃないはず。

ラピュタがやれば終盤「バルス」とTwitterで呟く。
私だけじゃないはず!!

それほど(?)ジブリ作品は長く愛されている作品です。
ところでジブリ作品には結構、都市伝説的な話があります。
「トトロ」のホラーチックな裏設定とか、「風の谷のナウシカ」の舞台設定とか、「崖の上のポニョ」の「実は・・・」みたいな話とか・・・。

いくつか知っている人もいるのではないでしょうか。
結構有名ですよね。
本当か、そうじゃないのか定かではないけれど、結構「なるほどなぁ」となって、これもジブリの楽しみ方の一つなのだと思います。

今回はその都市伝説的なお話一つ「もののけ姫」を取り上げたいと思います。
ずばり、「もののけ姫に登場するこだまは、トトロになる説」です。
興味深いですよね。
それでは早速、こだまとトトロの関係について考察します。

こだまの正体は「森の精霊」?

「そもそもこだまってなんでしょう?」という話からするのですが、もののけ姫の作品において割と序盤から登場する「こだま」。
映画の中では「ただそこにいるだけ」というのが印象的でした。

画像元サイト

何かを主人公のアシタカに語り掛けるでもなく、邪魔をする訳でもなく、ただ登場するだけなんですね。(しかし、めっちゃ存在感はあるけれども)
だからなのか、もののけ姫の全セリフが紹介されているサイトをみても「こだま」というワードはたった3回しか出てきてないんですよね・・・。
映画の中のこだまに関する情報がそもそも少ないので推測するしかないようです。

こだまを漢字にすると・・・

こだまの正体は「木霊(こだま)」。つまり、森の精霊だとされています。
Wikipediaに一般的な木霊に関する説明があります。

木霊(こだま、木魂、谺)は樹木に宿る精霊である。また、それが宿った樹木を木霊と呼ぶ。
また山や谷で音が反射して遅れて聞こえる現象である山彦(やまびこ)は、この精霊のしわざであるともされ、木霊とも呼ばれる。
精霊は山中を敏捷に、自在に駆け回るとされる。木霊は外見はごく普通の樹木であるが、切り倒そうとすると祟られるとか、神通力に似た不思議な力を有するとされる。これらの木霊が宿る木というのはその土地の古老が代々語り継ぎ、守るものであり、また、木霊の宿る木には決まった種類があるともいわれる。古木を切ると木から血が出るという説もある。

(Wikipediaより)

木霊の存在は日本最古の歴史書「古事記」にも登場していると解釈されており、かなり古くからある山神信仰の一つのようですね。
その信仰をもののけ姫の設定として登場させたと考えられているんです。

もののけ姫のこだま登場シーンの中で、アシタカは次のように述べています。
「すきにさせておけば悪さはしない。森が豊かなしるしだ」
逆に言えば、すきにさせておかなければ・・・つまり邪魔をすれば悪さをされるともとれる発言がありますね。

Wikipediaでの木霊の説明のように、「もののけ姫」に登場するこだまも山中を自在に駆け回っていますし、邪魔をすれば悪さをするかもしれない存在です。
結論としては「こだま=木霊=森の精霊」と言えるのではないでしょうか?

トトロはいったい何者なのか

画像元サイト

こだまは森の精霊ではないか、ということを先ほど説明したわけですが、「じゃあトトロはどうなの?」ということも一応確認しておきましょう。
トトロは井上あずみさんの歌にもあるように「森の中に昔から住んでる」んですよね。
こだまと同じです。

トトロもこだまと同じように精霊なのかどうかは定かではありません。
トトロの由来は「となりのトトロ」の舞台となっている埼玉県所沢から来ており、「所沢のおばけ」という意味があるらしいです。
(「トコロザワ」→「トトロザワ」→「トトロ」となったのだとか)

また、トトロは森の妖精「トロール」が由来になっているという説もあります。
妖精なのかおばけなのか、精霊なのかははっきりとは言及されていませんが、森に昔から住んでいる、精霊のような人智を超えた謎の生物という共通点はこだまとトトロの間にあるようですね。

こだまは成長するとトトロになる説は本当?

では本題の、こだまはトトロなる説について。
一応、「森の精霊のような生き物」という共通点はありますが、実際のところどうなのでしょう?

「ビジュアルが全然違うじゃないか!もふもふとツルツル(たぶん)じゃないか!」

とツッコミの要素はありますよね。
ですが、この「こだまはトトロになる説」はどうやら本当のようです。

というのもジブリの都市伝説なのに珍しく裏が取れています。
宮崎駿監督がこだまについて言及しており、書籍としても残されているんです。

画像元サイト

「もののけ姫はこうして生まれた」というドキュメンタリー番組を記録した書籍なんですが、上の写真のように一応証拠はあるんです。

もののけ姫のラストシーンはシシ神の森に一匹のこだまが登場するのが印象的でした。
「もののけ姫はこうして生まれた」という書籍によると、この一匹のこだまが後のトトロになる、ということらしいですね。

首を落とされたシシ神が、デイダラボッチになって、人や森など、触れたもの全ての命を奪うシーンがあり、もちろんシシ神の森も被害に遭いました。
つまり、森は無くなってしまったわけです。

リンク元サイト

その死んでしまった森に、こだまが登場するのは「新しい森の始まり」を象徴しているのではないかという見解がなされています。
このこだまがずっとずっと長い年月を生きて、森と共に成長することで、結果、こだま自身もトトロになるというのが今回の都市伝説の真相でした。

といっても、こだまは大人にも見えるけど、トトロは大人に見えないという問題があったり、こだまは(推定)つるつるだけど、トトロは(推定)ふわふわで触り心地に(恐らく)違いがありすぎるなど違和感がぬぐえないところもありますね。

いろいろな解釈が、アニメを観る観客側でできるところがある意味、ジブリ作品の魅力ではないかな?と思います。
最終的にはアニメをみた視聴者それぞれに、想像の余地を残してくださっている訳ですね

こだまのモデルは存在する?

「こだまのモデルは存在するのか」と問われるとするとも言えるし、しないとも言えるような回答になってしまいます。
というのも、キャラクターデザインについてですが、「森に何かがいるのが見えるスタッフによるもの」を具現化したものが、もののけ姫にでてくるこだまであることを宮崎駿さんが発言されてます。

見える人には見えて、見えない人には見えないのです。
幽霊とかの類が見えない私はきっと見えないタイプの人間ですが、それでもいたらいいなぁと思います。
すごく夢がありますよね。

こだまは実在する?その場所とは?

もののけ姫の舞台の一つといわれている屋久島には、「木霊の森」と呼ばれるスポットがあるみたいです。
それが「白谷雲水峡」という屋久島の代表的な観光スポットの一つです。
写真を撮るとこだまが映ることもあるらしいですよ!

画像元サイト

たしかにそれっぽいのが映ってますね・・・。
ちなみに、もののけ姫の舞台は、鹿児島県の屋久島と、青森県、秋田県の白神山地とされています。
どちらも、日本では数少ない世界自然遺産に登録されています。
豊かな自然が今も大切に保護されており、もしかしたら、こだまに会えるかもしれませんよ。

まとめ

「こだまはトトロになる説」を調べてみて、改めてジブリって楽しいなぁと思いました。
ジブリ都市伝説って、「本当かよ」と思いながらも信じちゃいますね。
今回ご紹介した伝説は、(珍しく)宮崎駿監督によって本当だということが分かってますから尚更凄いなぁと思います。

他にもジブリ作品の都市伝説に関しては「本当かよ」っていう案件がいっぱいあります。
知っていると「俺知ってるんだぜ」というちょっと博識自慢もできますし、調べてみると楽しいかもですよ!

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