暴力団が要求してくる「みかじめ料」というのが今話題になっています!
私達が普段生活する上であまり耳にしない言葉なので知らない人が多いかと思います。
なぜ、今この言葉が注目を集めているかと言えば、東京銀座の飲食店関係者から「みかじめ料」名目で現金を脅し取ったとして、指定暴力団山口組系組幹部の梅木寿史容疑者ら8人を恐喝容疑で逮捕したという事件が起こったからです。
一体このみかじめ料というのは何なのか?
そして、相場はいくらくらいなのか?
もし、みかじめ料を要求されたらどうやって断ればよいのか?
そんな裏の世界を調査してみました!
みかじめ料とは?
みかじめ料というのは、暴力団などが飲食店などから徴収する「ショバ代」「用心棒代」「交際費」などの総称を言います。
どういうことかというと、 店内で無銭飲食者や酔っ払いが暴れたりする奴らから店を守るためにヤクザや組織にお金を支払うのです。
語源は、毎月3日にお金を払わせることからや、3日以内に払わなければ締め上げるといった、日数の「みっか」に関連付ける説がある。
しかし、「みかじめ」は「管理」「監督」「取り締まり」といった意味の言葉であり、「みかじめ料」は「守り・取り締まり」に対して支払う料金という名目から生じた言葉なので、日数の「3日」からとする説は考え難い。
「みかじめ」は上記のような意味で使われ、漢字で「見ヶ〆」と当てられることから、「み」が「見張る」「見守る」、「じめ」は「取り締まる」の意味と考えられる。
なるほど、紐解くと非常に面白いですね!
「みかじめ=3日締め」とは全く想像もつきませんでした。笑
みかじめ料の相場はいくらなの?
お店を守るために、ヤクザや組織にお金を支払うわけですが、一体相場はいくらくらいなのでしょうか?
やはり、そういった組織なので相当な額を支払わなければいけないのでしょうか?
調べてみると、地域や組織によってバラつきがあるようですが、今回事件のあった銀座を例にとってみると、銀座のみかじめ料の相場は月額約5万円くらいだそうです。
毎月5万円を支払ってお店を変な客から守ってもらえるとなると、かなり良心的な金額設定といえますね。
なぜ、わざわざヤクザ等に頼るかといえば、警察に頼れない部分を解決してもらうためですね。
たとえば、風俗の例を挙げてみると、本番行為が行われた場合、警察になど相談できません。
そこで活躍するのが、ヤクザや組織!
「本番行為はあかんやろ?お金払ってもらわんと帰せんなぁ~」と問題解決に介入してくれるのです。(このやり方が善なのか悪なのかは置いておきましょう)
と、こんな感じに、キャバクラや風俗店といった水商売で起こりうる事態に備えるわけです。
警察呼んだらまずいお店もありますからね・・・
もしも暴力団やヤクザがみかじめ料を求めてきたら断れる・・・?
基本的には、合法で営業している店にみかじめ料を払えと言ってくるケースはありません。
しかし、お店の業態や場所によっては、求めてくる場合があるかもしれません。
その時は、全く払う必要はありません。
みかじめ料の要求は、暴力団対策法で禁じられているので、すみやかに警察を呼びましょう。
ちなみに、みかじめ料を支払った側も条例に違反しているとして勧告されることがあるので注意しておきましょう!
最後に
昔は、みかじめ料は暴力団などから要求してくるわけではなく、お店側から事務所に赴き契約を申し出るか、お店に呼んで契約するといった、お店の意志というのが多かったようです。
なので、以前は店の客層の質を保てたり、地域の治安を守るなどのメリットがあり、有難がられていたようですね。
しかし、現代では社会の仕組みも大きく変わり、コンプライアンスなども厳しくなってきています。
「反社会的勢力の排除」を契約書に謳う企業も少なくなく、ヤクザなどと繋がることはなくなってきています。
警察としても、これを組織の弱体化に繋げていきたいところなのでしょう。
ということで、普段耳にすることのない「みかじめ料」についてでした!