今、ホットな話題となっているのは、北海道栽培漁業振興公社伊達事業所が育てていた高級魚マツカワの稚魚の大量死!
生存数が、なんと例年の1割程度しかいなかったとのことで、驚きと困惑の声が挙がっています。
通常であれば、この時期の生存数は110万~120万匹とのことですが、今年は約10万匹と明らかに少ない。
なぜ、こんなことが起こっているのでしょうか?
とても怖い話ですね。
それにしても、私の中では、「高級魚マツカワ」というのがどんな魚なのか全くイメージがわかなかったのですが、みなさん知っていますか?笑
気になったので、どんな魚でどんな食べ方があるのか調べてみました!
今回の大量死の件と併せてみてみましょう!
大量死は原因不明!
高級魚マツカワの稚魚が大量死していたわけですが、実は原因が全くわからないそうです。
例年、稚魚は伊達事業所で3月に人工採卵して、6月以降は稚魚の一部を、えりも事業所に移して、両事業所で育成します。
そして、伊達事業所で約60万匹、えりも事業所で約40万匹を確保するようにしています。
この数を確保するために、「水温管理」や「適正な量、回数の餌を与える」などを徹底しているんだそうです。
ですから、ここまで大量死する原因が全くもってわからない状況なんです。
念のため、研究機関などに調査を依頼しているとのこと。
モヤモヤするので、早く原因究明ができるといいですね!
超高級魚マツカワはどんな魚?
さて、このニュースを観てからずっと気になっていたのが、「マツカワ」ってどんな魚なのかということ!
実は「マツカワ」は、カレイの仲間なんです!
体の表面が「松の皮」に似ているところから、その名がついたと言われています。
また、別名で「タカノハ」と呼ばれることもあり、これは、ヒレの模様が鷹の羽根に似ていることから、そう呼ばれています。
地域によっては他にも呼び方は様々なんだそうです。
「マツカワ」は鰈(カレイ)の王とされていることから「王鰈(おうちょう)」とも言われています。
王鰈はブランドネームであって、マツカワの愛称とでも思ってもらえば良いです。
ちなみに、このブランドネームは、漁業協同組合などが公募した中から選ばれました。
マツカワの体は幅広の楕円形で、雄は全長50cm、雌は80cmに達する大型の魚体に成長します。
さばき応えのある魚で、身も厚く採り出せます。
マツカワは「幻の魚」!
マツカワは「幻の魚」と位置付けられています。
なぜ幻の魚と言われているのでしょうか?
以前は、年間で20トン〜50トンもの量が水揚げされていたマツカワでしたが、1990年以降は1トンに満たないほどに激減してしまったのです。
近年では、漁師さんも自然界で産卵、成長したマツカワの姿を見ることが少なくなり、お目にかかるのが珍しい魚になったことから、「幻の魚」と呼ばれるようになりました。
ですが、1987年に日本で初めて人工的に育てた稚魚を放流することとなり、現在までマツカワの数を一定数確保できるようになりました。
しかしながら、今回、原因不明の大量死という事態が起こってしまいましたね・・・。
マツカワはどんな味がするのか!?
マツカワは、ホシガレイ、ヒラメと並ぶ高級魚と言われており、歯ごたえ、うまみ成分ともにヒラメ以上の評判がある魚なんです!
その身は、肉厚で白身、ほどよく脂がのり甘みがあって、コリコリ、シコシコとした歯触り。
カレイ類の中でも特に身が締まっているので、美味です!
まずは、刺身、寿司などの生で味わってみてください!
最高の味わいで素材の良さを体感できるはずです。
マツカワの美味しい食べ方は?
先ほども触れたように、刺身や寿司といった食べ方も最高ですが、煮付け、ムニエル、フライにしても美味しい魚です。
おろし方は、ヒラメなどと同じく5枚おろしが基本となります!
腹身2枚、背身2枚、骨の5枚におろしたら、余すことなく存分にマツカワを使ってください。
身だけではなく、肝、アラまで、全て使うことができるので様々な料理に活躍します!
アラ汁なんて作ったら最高ですよ。笑
おろしたマツカワは味付けや調理法によって、和風でも洋風でもイケます。
なので、「和風和え」にしてみたり、「カルパッチョ」にしてみたりとアイデア次第でなんでも作れます。
もし、手にいれることができたら、是非お試しあれ!
ということで、超高級魚マツカワについてでした!