「孫ブルー」って何?孫の面倒が嫌な姑が急増か?ネット上で賛否両論!

「孫ブルー」とは何なのか?
いきなり現れた新語にびっくりです。

孫ブルーは「まご ブルー」と読み、決して「そん ブルー」ではありません▼笑

「マタニティーブルー」と同じような現象であり、孫ができて嬉しいけど、なんとなく「不安」や「鬱々」とした気分になってしまうことをいうようです。

新語「孫ブルー」を生み出した河村都さんは、書籍も出しており、孫ブルーについて熱く語っております。
どんな経緯があってこのような書籍を出したのかみていきたいと思います。

また、ネットの反応や、今後どうなっていくのかも気になるところです。

「孫ブルー」はどんなものなの?

「孫ブルー」というのは、孫が生まれた後に、鬱々とする祖父母世代の発症するうつ状態を指します。

孫が生まれて可愛いけれど、自分の時間やお金、体力を奪われ続けることに耐えられないという心理からブルーな気持ちになります。

待望の初孫との対面が楽しみでたまらなかったという気持ちあったとしても、出産予定日が近づくにつれ、気持ちは一変。
湧いてきた感情は「不安」と「憂鬱」という不思議なギャップがあるわけです。

河村さんはこの感情を「マタニティブルー」ならぬ「孫ブルー」と名付けました。

河野さんの場合、自他ともに認める子ども好きで、周りも自分自身も「孫が生まれたら、いいおばあちゃんになる」と信じていたそうです。

そのため、二世帯同居や共働きの娘夫婦の子育てを手伝う準備も整えるという万全の体制にしていたと言います。

しかし、病院で初孫となった双子と対面したとき、感動の涙は出なかったようです。

看護師に「おばあちゃん、どうぞこちらへ」と呼ばれたときには、思わず「私は、都という名前です」と返したそうです。

看護師からしたらちょっとビックリだったのではないでしょうか・・・。
気持ちはわからないでもないですが、そんなにムキになることでもないような気がします。

娘の退院が近づくにつれ、孫との生活が始まるという現実に憂鬱な気持ちが増したそうです。

その時芽生えた感情は、「孫のために人生を捧げたくない。」「自分の生きる道を変えたくない。」とのこと。

河野さんは、「孫が1歳になったらイタリアに一人旅をする」と宣言し、その場で旅行代理店に電話をし、孫たちが1歳の誕生日を迎える翌日のチケットをおさえるという行動に出ます。

孫ブルーがもたらした心境の変化は人をここまで豹変させ、行動させるのかと少し驚きです。
そして、これが引き金となり、河野さんはルール作りまでします。

二世帯同居のルール

・祖母のリビングに孫のおもちゃを置かない
・夜20時以降は手伝わない
・訪問は事前にメールで都合を聞いたうえでノックをする

河野さん曰く「仕事なら当たり前のルール」とのことです。

この理由に関しては、河野さんの著書「子や孫にしばられない生き方」で詳しく書いているようです。

一部引用を以下に掲載します。

・祖母のリビングに孫のおもちゃを置かない

<「今日くらい、いいわよ」と一度でも気を許せば、なし崩し的に私の大事なオアシスは侵食されてしまいます>

・夜20時以降は手伝わない

<際限なく孫育てにつきあっていると、こちらが倒れてしまいます>

・部屋を訪問するときは、事前にメールで都合を聞いたうえでノックする

<(メールに気づかなくても)”頼りにならない母”くらいが、ちょうどいい距離感を保てるはず。娘のメールが来てないかと5分おきに気にするほど、私は親切じゃありませんよ>

結構、徹底して管理しているようですね。

その目的は「適度な距離感を保つ」「自分の生活を大事にする」という点で、明確な線引きをしたいからなんだそうです。

他にも、家計やスケジュールを曖昧にせず、シビアに管理していると言います。

河野さんの言い分としては、「ルールをつくったり、相手の都合を確認したりするのは、仕事ならば当たり前」。

「孫ブルー」から脱するためには「遠慮は無用」という考え方です。

孫が生まれても、私は「おばあちゃん」じゃない。私は私だ!!
「孫育てこそ余生の幸せ」なんて世間がつくりあげたキレイゴト。

孫ブルーになる人は多い?

河野さんによれば、孫ブルーになる人はかなり多いそうです。

多くの祖父母はどんな不満がたまっているのかというと以下になります。

「孫の弁当づくりをやめたい」

「保育園から自宅のタクシー代を請求したいのだけど」

「孫のために留守番するのはうんざり」

「断ったら嫌味にならないかしら」

「娘を応援できないとかわいそう」

こんなことを胸の内でモヤモヤと抱えているそうです。

体力・お金・時間という、3つの要素が不満の原因と考えられます。

世間一般的にこういう考えをもっている人は極少数なのでは?と思ってしまいますが、実は多いのです。

「子育ては、祖父母を頼らず、親自身で行うべきだ」と考えている祖父母が約8割もいると調査の結果がでています。

とはいえ、総合的に考えて「本来は親自身で行うべきだが、祖父母は引き受けるべきだ」と考える祖父母は、過半数ほどいるようです。
とても難しい問題ですね。

ネットでの反応は?

こういった議論には賛否両論がつきものですが、やはり難しい問題だけに色んな意見が飛び交っています。

では、どんな反応があるのか見ていきましょう。

【肯定意見】

  • 孫の世話をしてもらって当然というのがむしろおかしい。 今40代とかでおばあちゃんになる人も多いし、まだまだ自分の人生謳歌したいでしょ。
  • 子育て終わってこれからは自分の人生!!となってるのに、孫の世話ばかり見るなんて嫌でしょう。
  • 困った時には助けるつもりでいても、最初から子育て要員に入れられてるのをバシバシ感じれば萎えるやろ
  • ほらほら、孫は可愛いでしょ!面倒みさせてあげるよ!って態度の嫁や娘、結構多いよね。年寄りには体力的な問題もあるのに、ありがたく思え!って押し付けてる感じ。うちの親戚にもいる。っていうか実際はっきりお婆ちゃんにそう言ってた。
  • 結局子供が可愛いくて心から大事な存在だと思うのは親だけなんだろう。ジジババが孫を産んだわけじゃないからね。自分の子を他人にも可愛がらせようと思う考えが間違ってる
  • 60以上の祖母なら身体もしんどいのに孫の世話しろって押し付けられるのは可哀想。たまに可愛がるくらいがちょうどいいんじゃ。40代の祖母なら今から働いたり旅行したりしたいでしょ。
  • 孫ブルーに文句を言っている人には孫フィーバーで悩んでいる嫁の姑と一ヶ月ほど交換留学wしてみるといいわ
  • 子育て終えた老人にまた赤子から子育てを手伝えって言うのも酷だよ

【否定意見】

  • 介護よろしくって言われてるの?じゃないなら被害妄想
  • 産む前は孫孫孫孫!産んだら疲れる。なんだそれ。絶対産まない。
  • 言ってることはわかるけど、元歌のおねえさんがこんな本出すと少し悲しい感じがするね。。もちろん意味はわかるし納得はできるんだけどさ、、、
  • 昔は二世帯住宅とか多かったのに何でこうなってきたんだろう?今も地方はじじばば同居とかよくあるし

意外と否定的意見は見られませんでした!
否定する意見に見られる傾向としては、「介護」に絡めている感じが見受けられましたね。

今後どうすべきなのか?

今回、「孫ブルー」について書いてきましたが、個人的な意見としては、その家それぞれなのではないかと感じました。
明確な答えは難しいと思います。

確かに年をとってくればとても体の負担が大きいですし、子供のパワーは計り知れないものがあります。
また、預かる以上怪我をさせてはいけないなどの注意を払う必要があり、神経も使います。

孫が帰ったら相当疲れることでしょう。

ただ、疲れても孫と遊べるのが幸せと感じる人もいるでしょうから、そういう人は面倒をみてあげればいいと思います。

しんどい人であれば、自分の手伝える可能な範囲を伝えて置くことでスムーズに預かれます。
実際に、河野さんは、3時間が限度だと娘に伝えているそうです。

あとは、家庭によって差がでてくるのは、預ける側の態度ではないでしょうか?

「自分達で基本的に頑張るけど、どうしても厳しい時は手をかしてください!」というスタンス。

「孫なんだから、面倒見るのが当然でしょ!可愛いんだから色んなもの買ってあげて!」というスタンス。

前者であれば、少し無理をしても手を貸してあげたくなるでしょう。
しかし、後者のような態度の人も少なくないのが現状で、こんな態度であれば、絶対面倒なんてみるのは御免だという気持ちもわかります。

これは、祖父母側も同じで、「孫なんか面倒みたくない」というスタンス「どうしてもという時は手を貸すからね」というスタンスでは全く印象が違います。
河野さんも、孫が嫌いなわけではないので、何かあれば手を貸す気持ちはあると言っています。

やはり、人間同士の持ちつ持たれつという関係ですから、お互い敬意を持って接すべきでしょう。

個人的には、河野さんの仕事のようなキッパリ感は苦手ですが、この家庭において成立するならばアリだと思います。
まあ、二世帯同居という関係上、キッパリとルールがないと後々面倒になるんでしょうね。

賛否両論あるかと思いますが、これはそれぞれの家庭に合った方法をとるのが良いかなと思います。

しかしながら、辛いのに娘に言えないでいるのであれば、しっかり気持ちは伝えたほうが良いかなと思います。

「孫ブルー」という言葉が誕生し、これから広がりをみせるでしょうが、今後これが社会問題に発展しないことを願います。