マダニが媒介するウイルス感染症「SFTS」を予防するには?治療の方法はるのか?

今月、マダニが媒介する感染症SFTSで長崎県で70代の女性が死亡していたことがわかりました。
女性は、発熱や全身のだるさを訴え、先月から病院に入院していたそうです。

SFTSウイルスの感染は、あまり聞きなれない言葉ではありますが、先月までの約4年間で全国で計53人が死亡しているというデータがあります。
意外にこの原因で死亡している方が多いので驚きますね。

もしかしたら、自分の身にも起こる可能性があるかもしれませんので、知識として知っておくと良いかと思います。

ということで、ウイルス感染症「SFTS」について調べてみました!
また、予防や治療に関することも書いていこうと思います。

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「SFTS」って何?

SFTSの正式名称は、「重症熱性血小板減少症候群」です。
かなり長い名前で覚えずらいですし、言おうとしても噛みそうですよね。

これは、SFTSウイルスに感染することによって引き起こされる病気で、ウイルスを持ったマダニに咬まれることで感染します。
主な症状は発熱と消化器症状で、重症化し、死亡することもあります。

長崎県の女性も重症だったために亡くなられたのでしょう。

東京都感染症情報センターがより詳しく症状を説明していたので引用させてもらいます。

主な症状は発熱と消化器症状(おう吐、下痢など)が中心で、倦怠感、リンパ節腫脹、出血症状なども見られます。潜伏期間は6日~2週間で、致死率は約10~30%(中国では2009年当初の報告例が少なく致死率は30数%でしたが、その後の調査により10数%と推定されています)

(東京都感染症情報センター「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」より)

中国で大流行していたので、中国から日本にウイルスが渡ってきたと考えられていましたが、最近の研究によって、中国の流行地域で見つかっているSFTSウイルスとは遺伝子レベルで少し異なっていることが分かり、以前からウイルスが日本国内に存在していたと考えられるようになったそうです。

長崎県の女性も海外への渡航歴はなく、発症前に庭で作業をしていたということなので、辻褄が合いますよね。

マダニは普通のダニと違うの?

マダニは、食品等に発生するダニや、寝具に発生するような家庭内に生息するダニとでは全く種類が異なります。
基本的に山林に多く生息することが多いですが、市街地周辺でも見られます。
体長は固い外皮に覆われた比較的大型で3〜8ミリ程度あります。
吸血した場合は、1~2センチまで膨らむので視認できます。

一番気になるのは、すべてのマダニがウイルスを保有しているかどうかという点ですよね。
しかし、安心してください。
すべてのマダニがウイルスを保有しているわけではありません。

日本には、命名されているものだけで47種のマダニが生息しておりますが、FTSウイルスの遺伝子が検出されたデータがあるのは5種程度です。
その5種もすべてが、実際にヒトへの感染に関与しているかも明確にはわかっていません。
まだまだ解明されていないことが多いのも事実です。

予防するにはどうしたらいいのか?

マダニは、春から秋にかけて活動するのが特徴で、実際に患者が増えるのもその時期になります。
なので、春から秋にかけて野山をハイキングする際には、半袖などの肌をさらす格好を避けることをオススメします。
服装はできれば明るい色を着てください。マダニを目視で確認しやすくなります。

また、虫よけスプレーは効果的なようですので、積極的に使用しましょう!
※虫よけスプレーはDEET(ディート)と呼ばれる化合物が含まれるものを選んでください

また、草むらや野山に出かけた後は、マダニに刺されていないか必ず確認して下さい。
特に、わきの下、足の付け根、手首、膝の裏、胸の下、頭部(髪の毛の中)などを重点的にチェックすると良いでしょう!

治療方法は?

もし、マダニに噛まれてしまったら治療方法はあるのでしょうか?

残念ながら現時点では、SFTSウイルスに対して有効な予防用のワクチンや治療薬は存在しないとのことです。

では、万が一噛まれた場合はどういった処置をしたらいいのか気になりますよね。
マダニに噛まれた場合、無理に引き抜こうとするのはやめてください。

皮膚にしっかりと口器を突き刺しているため、マダニの一部が皮膚内に残って化膿したり、マダニの体液が逆流してしまうことがあります。
皮膚科などの医療機関でマダニの除去と洗浄をしてもらってください。

除去した後も数週間は様子を見て、発熱がある場合はすぐに医療機関で診てもらいましょう。

最後に

現在では、重症熱性血小板減少症候群の対策に関する総合的な研究が行われており、抗ウイルス薬やワクチン等に関する研究も実施に向けて進んでいるそうです。
今後、しっかりと処置できるような新薬が開発されるかもしれませんので、マダニのウイルスに怯えなくても済むかもしれませんね。

ただ、未然防止として対策だけは自分で行ってください!

ということで、今回はマダニによってウイルス感染してしまった女性の死亡を教訓に書いてみました!

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