”汚染メロン”というパワーワードが話題になっています。
オーストラリで起こっているリステリア菌に汚染されているメロンのことだそうで
「ふぅ~ん」と思っていたのですが・・・
何と日本にも輸入されてきていたとのこと!!
これは、他人事ではありませんね。
正直、リステリア菌というのがわからないので、どれほど危険な菌なのか調べてみました。
汚染メロンによる被害は?
WHO(世界保健機関)によれば、汚染メロンの被害は、19人が感染し、7人が死亡したとのこと。
オーストラリアでは、2018年1月~4月にかけて、リステリア菌に汚染されたメロンで食中毒が起きていたということが分っています。
それなのに、輸出するとは・・・
しかし、既に日本に渡ってきているのであれば、文句を言っていても仕方がありません。
今は、注意喚起をするしかありませんね。
ちなみに、この汚染メロンが輸出された国は、日本以外にはシンガポールを含む9つの国と地域だそうです。
日本とシンガポール以外が気になる・・・
とにかく、リステリア菌の危険性について理解しておきましょう!
リステリア菌とは?
リステリア菌はグラム陽性、鞭毛を持つ無芽胞の短桿菌(0.4~0.5×0.5~2.0μm)で、真正細菌の総称だそうです。
リステリア属には10種が含まれているようですが、
これらの中でヒトおよび動物に病原性を示すのは、今のところリステリア・モノサイトゲネス (L. monocytogenes)という1菌種であって、
一般的にのリステリア菌とリステリア症といわれるのは、この菌種とそれによる感染症を指しているようです。
どんな菌なのかというと、こんな感じです↓
なんか、コメントしずらい・・・です。
カプセル型の薬に細~い糸が生えているいるような菌ですね。苦笑
もともと、家畜の間で感染していたリステリア菌ですが、ある時からヒトにも感染するようになり、人体に悪影響を及ぼし始めたようです。
では、感染するとどんな危険があるのでしょうか?
妊婦は要注意!!
リステリア菌に感染すると、 39℃程度の発熱、頭痛、悪寒、嘔吐などの症状があります。
さらに、重度になると、意識障害、痙攣髄膜炎、敗血症、髄膜脳炎、といった症状を引き起こします。
食中毒に起こりうる典型的な急性胃腸炎症状を示さないのが特徴なんだそうですが、まだ急性胃腸炎症状の方がマシな気がしますね・・・
あまり健常者が発病することはないそうですが、高齢の方や免疫力が低下している方は感染しやすいようです。
特に、妊婦に感染した場合は危険だと言われています。
なぜなら、リステリア菌に感染した妊婦の約4分の1は、流産や死産、新生児の死亡という悲しい結果になるからです。
妊娠中に症状が出ても風邪やインフルエンザと思い込んで、あまり気にかけない人が多いようです。
もし、健康な時とは違う異常を感じたらすぐに病院で受診しましょう。
後悔しないようにしてくださいね。
リステリア菌は日本ではあまり存在しない?
今回、オーストラリアから輸入しているメロンによってリステリア菌が持ち込まれてしまいました。
では、もともと日本には存在しない菌なのでしょうか?
調べてみると、日本ではあまり見られない菌だそうです。
しかし、”あまり”と表現したように存在しないわけではないようです。
日本では1958年に山形県、北海道でそれぞれ症例が報告されています。
また、1970年以降は年間40~50例の発生が見られたという記録もあるようです。
北は北海道から南は沖縄県まで発生しており、各地で600件を超える発生例があるんだとか。
海外に比べて、日本はかなり発症例が少ないものの、リステリア菌の被害に遭って亡くなっている方も大勢いるということです。
自国でこんなことが起こっていることを知らなかった自分が恥ずかしいなと思った次第です。。。
リステリア菌感染を回避するには?
リステリア菌が危険なことは分ってもらえたかと思います。
では、感染の恐怖から回避するにはどうしたら良いのでしょうか?
結論から言うと、「加熱調理する以外方法はほぼない」
どうやらリステリア菌から身を守るために気をつけることはこれくらいしかないそうです。
というのも、リステリア菌は、どこにでも存在するからです。
過去の症例からみてみると、その幅広さは驚きです。
・アイスクリーム
・コールスロー(キャベツサラダ)
・キャラメルアップル
・もやし
・チーズ
・メロン
・豆腐
・サンドイッチ
・牛乳
などなど。
「どこにでもいるやんけ!」って感じですね。
一体何を意識して避けたら良いのかわからななくなってしまいます。
ですが、妊婦の方などが特に注意した方が良いものはいくつかあります。
•生乳で作ったソフトチーズ
•ソーセージなどの加工肉
•冷蔵保存したパイ
•冷蔵保存した燻製魚介類
(参考:https://www.lifehacker.jp/2016/04/160409about_listeria.html)
加工している食品であっても安心はできないというわけです。
妊婦の方がチーズは避けるべきと言われるのは、こういった理由からでもあるんですね。
自分の身体とお腹の中の子のためにも食べるのは厳禁ですよ!
とはいえ、どこにでも現れるリステリア菌ですから神経質になるくらいが丁度良いかもしれませんね。
最後に、リステリア菌は、潜伏期間は平均すると数十時間とされていますが、最長では90日間も潜伏そうで、WHOは、高齢者や妊婦は特に注意するよう呼びかけています。
この注意喚起を他人事と思わず、自分や周囲の人に気を配ってみてください!
ということで、今回は「メロンが運んできたリステリア菌」に関してでした。