ポルトガルで「悪魔の火(火災旋風)」出現!関東大震災で避難民を焼き尽くしていた・・・

ポルトガルのテレビ局が撮影した「火災旋風」が話題になっています。

火災旋風は別名”悪魔の火”と呼ばれ、竜巻のようなうねりを作り、空高く舞い上がる炎の柱ような形状になるのが特徴。

この火災旋風は、大規模な森林火災の合間に発生したわけですが、ポルトガルでは今年8月には一日で268件もの火災が発生するなど極端な乾燥が続き、現在問題となっている状況のようです。

乾燥が続いてこんなにも火災が起こるようであれば、いつまた火災旋風が起こるかわかりませんね。

非常に危険と言えます。

さて、この火災旋風とは一体なんなのでしょうか?
どういった時に起こるのかなどみていきたいと思います。

また、関東大震災でも起こっていたという情報があったので調べてみたいと思います。

火災旋風(悪魔の火)とは?

火災旋風というのは、地震や空襲などによる都市部での広範囲の火災や、山火事などによって、炎をともなう旋風が発生し、さらに大きな被害をもたらす現象のことです。

内部の温度が最高で1000度にまで上昇することもあるというこの炎の渦ですが、空中のチリや炎を巻き込み発生するものとされている非常に珍しい現象として知られています。

また、火災旋風の風速は秒速100mにも達するとされ、かなりのスピードで危険な現象なのです。

旋風の発生条件や発生メカニズムは研究はされているものの未解明とされていますが、wikipediaには以下のように記載されています。

個々に発生した火災が空気(酸素)を消費し、火災の発生していない周囲から空気を取り込むことで、局地的な上昇気流が生じる。これによって、燃焼している中心部分から熱された空気が上層へ吐き出され、それが炎をともなった旋風になる。さらに、これが空気のあるほうへ動いていき、被害が拡大していく。火災旋風の内部は秒速百メートル以上に達する炎の旋風であり、高温のガスや炎を吸い込み呼吸器を損傷したことによる窒息死が多く見られる。火災旋風は、都市中心部では、ビル風によって発生する可能性が指摘されている。

ちなみに外観は竜巻に似ているので、火の竜巻と思われがちですが、竜巻は上空の大気状態により発生するので火災旋風とは全く別のものとされています。

ポルトガルでは、「悪魔の火」と呼ばれ昔から恐れられているようです。
悪魔の火って聞くと名前だけはなんかかっこいいなーと思ってしまいますよね。

私と同じ意見の人がいました▼


関東大震災でも火災旋風は起こっていた!?

実はこうした現象は日本でも起こっていたのです。
竜巻などはあまり日本で起こるものではないので、”海外”というイメージが強いかと思います。

火災の旋風というのもどこか”海外”で起こるものという認識の人は少なからずいると思います。

しかし、この恐ろしい火災旋風は日本でも起こり得ます。

その悲劇が起こったのは1923年9月1日に起こった神奈川県相模湾を震源とした関東大震災。
M7.9という超巨大な地震。

地震が起こったのは午前11時58分と丁度お昼時。
火を使っていた家庭が多かっただけに、火事の件数も多かったとされています。

関東大地震による死者は約10万5000人と言われていますが、うち9万人超は地震火災で亡くなっています。

更地に避難した大勢でごった返していたまさにその場所に、火災旋風が発生し、避難民を焼き尽くしたそうです。

また、焼き尽くしただけでなく、火災旋風が巻き上げた車や家の屋根などがそこら中に降り注ぎ、運悪く落下物で亡くなった人もいたんだとか。

火災旋風はポルトガルでも言われているように本当に「火の悪魔」ですね。
とても恐ろしい災害です。

ポルトガルでは、今もまだなお乾燥が続いているとのことなので、火災には十分警戒して欲しいですね!

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