突然ですが「乾癬」ってご存知ですか?
おそらく殆どの人が見慣れない言葉だと思います。
実は、これは皮膚の病気で、モデルの道端アンジェリカさんも6年苦悩したそうです。
「世界乾癬デー」というイベントが25日に開催され、アンジェリカさんも出席しました。
アンジェリカさんは、乾癬患者であることをSNSで告白して話題を呼びましたね。
ということで、今回は「乾癬」の読み方を始め、どんな病気なのか?
そして、アンジェリカさんがどんな悩みを抱えていたのかを調査してみたいと思います。
道端アンジェリカ 6年の苦悩とは?
6年もの間いろいろと耐えてきたアンジェリカさんですが、一体どんな悩みを抱えていたのか?
「以前は鏡で自分の姿を見たくなくて、お風呂の電気を消して入浴していた」と衝撃の告白をしたアンジェリカさんは続けて、「髪の毛をヘアメークさんに触ってもらうのも避けていた。フケが出るので黒い服は着られないし、『フケが出ているよ』と指摘されても『ブリーチで頭皮が傷んだ』とウソをついてごまかしていた」と語っています。
三姉妹でモデルをされて活躍していただけに、こんな悩みを抱えていたとは微塵も感じませんでした。
モデルである前に女性だからこそ余計辛かったことでしょう。
しかも、誰にも相談できずにインターネットで調べ、「いつか治るよね」と自分に言い聞かせて頑張っていたんだそうです。
周りには適当にウソをつく日々。
毎日泣いていたといいます。
ウソをつくたびに自己嫌悪に陥り、肌の綺麗な人を見る度にうらやましく感じ、ネガティブに考えるほど症状は悪化していったそうです。
憧れられたり、羨ましがられる存在のモデルでありながら、自分にこれほどまでにコンプレックスを抱えてたとなると、モデルという職業は相当キツかったのではないでしょうか?
誰にも言えないというのもわかります。
しかし、昨年9月に骨折して入院し、寝たきりの生活を送っていたところ、全身に症状が!
発症から6年間、ファンデーションや長袖着用、髪を下ろして症状を隠してきたそうですが、それもままならぬほど悪化してしまい、ついに専門医に相談したようです。
そんな時、ネットで「肌が汚い」と叩かれ、「人それぞれ悩みがあるのに、そんなふうに言われて悔しかった」と言います。
それが、後先考えずにSNSに包み隠さず告白するきっかけになったようです。
こちらが、インスタグラムに投稿した写真です▼
今となっては気持ちが軽くなって良かったとアンジェリカさんは笑顔で答えます。
しかも、前向きになれたことで症状も回復しつつあるようですよ!
視聴者からの心無い言葉に傷ついたかもしれませんが、結果的には良い方向に向かって良かったですね。
「乾癬」ってどんな病気なの!?
まず「乾癬」を読めますでしょうか?
私は恥ずかしながら読めなかったです。。。
乾癬は「かんせん」と読みます。
どんな病気かと言うと、慢性の経過をとる皮膚疾患。
“乾癬”という言葉はそもそも“乾いた皮膚の粉が落ちる”という意味なんだそうです。
アンジェリカさんも仰っていましたが、フケのように見えるものが出てきます。
患者さんは周囲の人から「不潔だ」と非難されることもあり、場合によっては、同じ温泉やプールに入ることを拒否されたりすることもあるんだとか!
また、人によって症状や発症する場所が異なるようです。
なぜ、こんなことが起こるのかというと、炎症を起こす細胞が集まって活性化しているため、毛細血管が拡張し、皮膚が赤みを帯びた状態になります。
また、表皮の細胞が、健康な皮膚と比べて10倍以上の速度で生まれ変わり、生産が過剰な状態になるのです。
過剰に生産された表皮の細胞は厚く積み上がり、鱗屑となってはがれ落ちていき、それがフケのように見えるわけです。
乾癬患者は世界に1億2000~3000万人おり、日本人の発症率は0.3%で、人数で換算すると約40万人になります。
また、男女比は2対1で男性に多く、乳幼児から高齢者まで年齢層は幅広いですが、男性では30代、女性では10代および50代での発症が多いようです。
原因は?治療法はあるのか?
乾癬の原因は、まだハッキリとは解明されていないようです。
しかし、遺伝や気候などの環境因子、ストレス、暴飲暴食などが悪化因子になると言われています。
乾癬は自分でコントロールすることが重要な病気とも言われており、精神面の変化でも左右されてきます。
アンジェリカさんも病気を告白し、肩の荷が降りてから症状が改善されたと言っていますからね。
現在の治療方法では完治は難しいと言われているので、治療の継続や生活習慣の改善を目指すしかないようです。
乾癬は感染するって本当?
乾癬は読み方が「かんせん」ということもあり、”感染”する病気だと思われがちですが、感染する疾患ではありません。
発疹に触れても、温泉やプールに一緒に入っても、他の人にうつることは絶対にありません。
誤解のないようにお願いします。
最後に
身の回りにこうした病気を患っている人がいなかったので、とても勉強になりました。
しかも、有名なモデルがこうした病気を患っていたということに驚きましたね。
アンジェリカさんからは全くこんなコンプレックスがあるような様子がうかがえませんでしたしね。
公言していなくても、こうした悩みを抱えている人は世の中にたくさんいる可能性があるので、あまり心ない言葉を軽はずみに発言してはいけないなと改めて思わされました。
ということで、今回は乾癬についてでした!