髪染め強要で不登校!大阪府を提訴!「地毛証明書」を取り入れている学校もあるとか・・・

大阪府羽曳野市の府立懐風館(かいふうかん)高校3年の女子生徒が約220万円の損害賠償を府に求める訴えを大阪地裁に起こしました。


この生徒は、”頭髪が生まれつき茶色い”のにも関わらず、学校から黒く染めるよう強要され精神的苦痛を受け、昨年9月から不登校になっていたそうです。

生徒は「指導の名の下に行われたいじめだ」と訴えています。

学校の教員がどのような対応をしていたのかを詳しくみていきたいと思います。
また、「地毛証明書」なるものを取り入れている学校があるようで、こちらについてもどんなものなのか調べてみました。

女生徒が味わった苦痛とは!?

女生徒は2015年4月、懐風館(かいふうかん)高校に入学。

中学時代に黒染めを強要されて嫌な思いをしていた娘のために、母親は、高校では同じことがないよう配慮してほしい旨を学校側に伝えてあったそうです。

その願いも虚しく、生徒の入学後、1~2週間ごとに黒染めを指導するようになったと言います。

さらに、2年の2学期からは4日ごとに指導するなどエスカレート。

母親の懇願はなんだったのでしょうか?
わざと茶髪にしているわけではないと知りながらこのような指導を行うとは、酷すぎますね。

指導されるたびに黒染めをした結果、度重なる染色で頭皮はかぶれ、髪はぼろぼろになってしまたそうです。。。

生徒がここまで辛い思いをしているのに、先生は外見しか見ないのでしょうか?
気持ちを汲み取ることができなかったのでしょうか?

教員の最低な言動が明るみに!

教員が生徒に対して行ってきた酷すぎる言動が明らかになりました。

なんと「母子家庭だから茶髪にしているのか」と差別ともとれる言葉を吐き捨てたといいます。

さらに、指導の際に過呼吸で倒れ、救急車で運ばれることもあったり、文化祭や修学旅行には茶髪を理由に参加させてもらえなかったことも・・・

昨年9月、教員から「黒染めしないなら学校に来る必要はない」と言われたことにより不登校になってしまったのです。
不登校になって当然だと思います。

何もしていないのに、このような仕打ちを受けるために学校に行かなければならないのであれば、必要性が感じられません。

教員の指導はあまりにも稚拙で人にモノを教えられるような人間の器ではありませんね。

酷いのはこれだけに留まりません。
生徒が不登校になってから、高校は今年4月に生徒の名前を名簿から削除。

なんと他の生徒や保護者には、退学したと虚偽の説明をしたそうです!!

懐風館高校のこの対応、おかしくありませんか?
常識では考えられないことをしますね。。。

しかし、学校側は生徒の代理人弁護士に対し「たとえ金髪の外国人留学生でも規則で黒染めさせることになる」と説明しているそうです。

・・・呆れてしまって開いた口が塞がりません。。。

ネット上では批判の声が殺到

この学校側の対応にはネット上で炎上しております。
怒りの声が多く集まっていますので、みてみましょう。

みなさんのおっしゃる通りですね。

特に、最後の方が言うように、「黒髪以外がダメ」なのではなくて、本来は「染色する」という行為を禁止しているに過ぎないと思います。

昔はハーフが珍しかったかと思いますが、現代社会では「髪の色」「肌の色」は多種多様ですから、それを無理に捻じ曲げるのはどうかと思います・・・

地毛登録制度とは?

学校によっては、地毛登録制度を採用しており、「地毛証明書」なるものが存在しているんだとか。

いくつかの大阪府立高校では、こちらを採用しているようですが、懐風館高校では導入していなかったようです。

地毛登録制度というのは、頭髪が生まれつき茶色い生徒に誤った指導をしないように、「地毛登録」することで生徒の人権を守る制度になります。

10年前から導入している高校では、は入学時に色合いを計測し、数値化したものを登録し、色の変化がなければ指導しないという仕組みになっているようです。

このように実際に取り入れて、しっかり運用できている学校であれば、生徒も安心して過ごせ

るでしょうね。

しかし、この地毛証明書が必要となる地毛登録制度自体に反対する意見もあるのも事実です。
登録させる行為自体が人権を侵害しているという見方です。

中には、幼少期の写真を求める学校もあるといいますから、やり過ぎな感じは否めません。

確かに、自分の髪の毛が地毛だと証明しなければならず、登録を強要されるのは人権侵害といわれても仕方ない気がしますね。

校則を守るばかりに、人権を侵害してしまってはなんとも悪しき習慣ですね。。。

ちなみに地毛登録制度は、府教委の把握するとこにあらず、導入は各校に任せているとのこと。

実態を把握していないのであれば、学校側が好き勝手にやってようがわかりっこありませんね。

とにかく、生徒をこんなにも追い詰めることのないような環境整備をしてくれることを願っています。

不登校になってしまったこの女生徒が髪の毛のことでストレスを感じない世の中になって欲しいものです。