「いじめ後遺症」あさイチで取り上げられ話題に!過去に負った傷から救われる人が出ることに期待!

みなさん「いじめ後遺症」という言葉はご存知でしょうか?

ここ最近浸透してきた言葉で、多くの人から注目されているのです。

“いじめ”というものが如何にその人の人生を変えてしまうかが
如実に表れている言葉だなと思いました。

今回はそれについて書いていこうと思います。

「いじめ後遺症」とは?

いじめ後遺症とは、いじめを受けたことによって、後の人生において人間関係や自己表現に支障をきたしたり、さらには社会生活を送るのを困難な状態にしてしまう症状をいいます。

いじめを受けた人は、いじめられている期間だけが苦しいというわけではないという事です。

「いじめっ子と違う進路に進んで会わなくなったから良かった」というのは、一安心ではありますが、実は、そこからも苦しみ続けなければならない人が多いことを、私たちは知っておかなければいけません。

環境が変わり、吹っ切れる人も中にはいますが、心に傷を負った人はそう簡単には傷が癒えずに不安を抱え続けます。

まさに「後遺症」と呼ぶべき問題ですよね。

いじめが原因でPTSDを発症するケースもある

PTSDは「心的外傷後ストレス障害」の意味で、災害や生死に関わる事故といった大きなショックなどから起きるケースが多いですが、近年では、”いじめ”が原因で発症しているケースが多いのです。

主な症状は

■感情が失われる

■イライラが抑えられない

■周囲を信頼できない

■人と会うことが怖くなる

など、社会で生きていくには苦労する症状ばかりです。

小さい頃に受けた心の傷により、大人になった今でも苦しみ続けているという人は非常に多く
普段、私たちが何気なく関わっている人の中にも実はこうした悩みを抱えて生きている人が存在していることを記憶の片隅にでも覚えておくと良いかもしれません。


いじめは将来を破壊する

「いじめ後遺症」という言葉がもしかしたらまだまだ甘いのではないか?と思ってしまうくらい
いじめの影響力は大きいのです。

にいじめを受けた人が「社会的生活面」だけでなく「健康面」でも
支障がでることが、イギリスの研究で判っています。

いじめを受けてない人に比べていじめを受けた人は、不健康な人が多いとのこと。

また、40年、50年経ってもトラウマは消えることがなく、うつ状態になったり
自殺願望を抱き続けるのです。

このような理由で、いじめを受けた人は、労働が困難になりがちで非正規雇用労働者の割合が多いことや、低所得者が多くなることがわかっています。

負のスパイラルに陥って人生が壊れてしまうんです。

いじめはもはや“殺人”と言っても過言ではないのはないでしょうか?

理解は難しいが、理解してあげてほしい

「いじめ後遺症」という言葉が浸透すれば、以前より理解は深まり、救われる人は多くなると思います。

しかし、心に深い傷を負ってしまった精神的な病気の症状は、残念ながら患った人にしかわかりません。

どんなに、わかりやすく説明をしたとしても、自分がなったことがなければ絶対に理解はできない病気なのです。

簡単にいうならば、男性が女性の生理痛や出産時の痛みをわかってあげられないのと同じです

では、どうしたら良いかというと、生活のサポートをしたり、理解していることを示してあげることで、肉体的だったり精神的に支えることがベターたと思います。

間違っても、「過去の話だろ」とか「もう、忘れて前向きになりなよ」というような言葉は言わないでください。

それができるなら、とっくにみんな元気になっています。


長期的なケアと未然防止を!

いじめた側からしたら、過去の事という認識だったり、そんな事なんかすっかり忘れている人もいるくらいです。

そして、幸せな生活を歩んでいたり、不自由のない生活を楽しんでいたりするものです。

しかし、いじめられた側の人生はどうでしょか?
地獄ですよね。

「気が弱い!」とかでは済まされない問題なのです。

学校や親御さんはいじめがあったら、こういった人生を歩む人が出てくるということを
真剣に考えなければなりません。

確かに、いじめは永遠のテーマになるくらい無くすことが難しい問題ではありますが
なんとか未然防止ができるように大人たちが目を光らせる必要があるのではないかと思います。

また、いじめられてしまった人達に対しては長期的なケアが必須であるという認識を広めなければなりません。

心療内科などに通ったとしても、社会全体がなんの関心も向けなければ、絶対に快方に向かうことはないからです。

「長期的なケア」と「未然防止」を同時並行で進めることが必要ですね。

ツイッターでの生の声

最後に、ツイッターで挙がっている生の声をいくつかご紹介してみたいと思います。

「家を出る直前まであさイチみてたんだけど、いじめ後遺症は外科手術みたいに切って取り出して「あなたは悪くない」って言って閉じるのを何度か繰り返さないと治らないって話すごいわかる。」

「いじめ後遺症ってやってたけど、私もそうかもしれない。幼稚園で社会デビューしたものの太ってたから仲間外れ。中学の部活で孤立。高校でも孤立。自己肯定感の無さと憂鬱はここからきているのか?」

「いじめ後遺症に関して理解が広まってる現代だったら中学前半の頃の自分はどんなに救われたことか・・・。。」

「あさイチのいじめ後遺症の番組見てみたかった。 心の病気っていうか、 脳への暴力行為。脳の病気ですよね。」

「いじめ後遺症の話題を見るたびに、私が人と目を合わせられなかったり、男の人が苦手なのは性格じゃなくて、後遺症なんだなって思う。」

「いじめ後遺症なんて……初めて聞いた。 わたし全くこれだよ。」

実際に苦しんでいる人の声もあって、いかに深刻な問題なのかということがわかりますよね。

今後、さらに認知されていくと良いなと思います。