ヒトメタニューモウイルス感染症とは?症状は熱や咳?幼児だけでなく大人もかかるのか?

「ヒトメタニューモウイルス感染症」ってご存知ですか?
なかなか聞き慣れない言葉で、どんな症状なのかもわかりませんよね。

幼児の間で流行しやすいと言われていますが、つい先日、元モーニング娘。の飯田圭織さんの次男がこのヒトメタニューモウイルス感染症になってしまったとのことです。
飯田さんの次男は、4歳なのでかかりやすい年齢ですね。

高熱や咳など普通の風邪と区別がつきづらいこともあるようなので、知識として知っておくといいかもしれません!

では、「ヒトメタニューモウイルス感染症」についてみてみましょう。

「ヒトメタニューモウイルス感染症」とは?

ヒトメタニューモウイルス感染症とは、気管支炎や肺炎などの呼吸器感染症をひきおこすウイルスの一種で、2001年頃に発見されました。
小児の呼吸器感染症の5~10%はヒトメタニューモウイルスが原因だと考えられており、意外と多い事に驚かされますよね。

ただの風邪に似ているので、わかりずらいことが多く、病院に行くのが遅れてしまうケースもあるので、どんな症状なのかを知っておきましょう。

どんな症状なの?

RSウイルスの症状に似ているともいわれており、発熱、咳、鼻水をともなう一般的な風邪症状のような状態になります。
その後、進行すると、肺の下部気気道を侵して、細気管支炎や肺炎、喘息に似た発作や、呼吸困難を引き起こし始めます。

乳児や小児の症状は、インフルエンザほどのしんどさはないようですが、他の感染症よりはやや重い症状になります。
なんとも判断が難しいですね。

今回の飯田さんのお子さんのケースだと、じんましんを発症し、熱も39・5度あったことから、病院へ行き、じんましんと、夏風邪と診断。
しかし、その後も高熱が続き、39度台の熱に加え、咳もひどくなったことから、再び小児科を受診して、ようやくヒトメタニューモウイルス感染症と判明したそうです。

医者でもわかりずらい病気ですが、せめて判断基準を知っておきたいですよね。
一応基準としては下記のことを注意しておけば良いかと思います。

■咳がいつもより長く続く(1週間ほど)
■熱が長引く(4、5日程度)
■鼻水がひどい
■ただの風邪のようだが、いつもよりも症状が重い
■春先~梅雨の時期

3月から6月がピークとも言われているので、上記のように春先~梅雨の時期であればヒトメタニューモウイルス感染症の可能性は高いです。
RSウイルスの症状は、寒い時期に流行するので、ここで区別ができます。

ここで、気になるのは大人にはうつるのかということです。

ヒトメタニューモウイルス感染症は、1歳〜3歳までがかかりやすいとされていますが、免疫ができている大人でもうつることがあります。
大人の2~4%がかかるとされており、花粉症などで免疫力が弱まったりしているとかかる可能性があります。

大人が罹った場合は、熱の症状はあまりなく、痛みのない喉のイガイガとしつこい乾いた咳、軽度の鼻水が出るといった症状です。
また、高齢の方もかかりますので、ご注意ください。

ヒトメタニューモウイルスの潜伏期間や治療法は?


ヒトメタニューモウイルスの潜伏期間は4日~6日と言われています。
また、ウイルスの排出期間は2週間ほどなので、インフルエンザのように治ってもしばらくは、家で休養し、人にうつさないようにしましょう。

実は、ヒトメタニューモウイルスに効く、特効薬やワクチンはありません。
症状を緩和するための対症療法として、咳や痰をきりやすくする薬、気管支を広げる薬などで対応することになります。

あとは、自然と回復するのを待ちましょう。

感染しないように予防をしよう!

結局のところ、一番大切なのは、未然防止!
予防することで感染を防ぐ事ができます。

予防方法は、手洗い・うがい!
これだけです。

ヒトメタニューモウイルスは咳からの感染はなく、主に手からの接触で起こるといわれています。
とはいえ、万全にするという意味ではマスクを着用するのもありだと思います。

面倒がらずに、外から帰ってきたら、必ず手洗い・うがい!
家の中でも、食事をする前などは必ず手洗い・うがい!

これを心がけましょう!!