現在、被害に遭わないよう注意喚起とともに犯人探しが過熱している「葉山ゆい事件」。
『葉山ゆい』という名前を名乗った女性が様々な企業から協賛金を騙し取るといった内容の事件です。
この事件の被害報告が今月1月に発表されましたが、今のところ18万円の被害がでているそう。
どんな内容の事件なのか?
また、この葉山ゆいという女性は何者なのか?
できる限り調べてみました。
葉山ゆい事件とは?
事件は、20代と思われる美形の女性から「社長のサプライズ誕生日会」という招待状が届くところから始まります。
招待状には、1月中旬に自分の勤務先である会社の社長のためにサプライズ誕生日会を開催するとあり、大阪市内の有名ホテルを会場に300人規模で実施するといった内容が記載されている。
そこで、余興で催すビンゴ大会の景品代として協賛金を募るので協力して欲しいといった依頼をしています。
しかも、そこには景品になるであろうゲーム機や自転車の写真と共に、土下座している写真まで載せてあります。
協賛金の募り方は、一時期流行ったLINE詐欺と同じ手口。
Amazonギフト券を購入し、裏に記載されているコードを教えてくれというものです。
招待状にはフリーメールのアドレスが書かれており、そこにメールするよう促しています。
実際の招待状画像がありますので、こちらをご覧ください。

出典:https://www.sankei.com/west/news/170123/wst1701230003-n4.html
昨年12月の段階で40社ほどにこちらの招待状が送られています。
やはり怪しいと疑った企業がほとんどで、騙された企業はほとんどいませんでした。
しかし、そのうち4社が騙されてAmazonギフトを購入してしまったようで総額18万円の被害がでてしまったそうです。
Amazonギフトとはいえ、結構な金額になりますね。。。
大阪府ではこの詐欺についての注意喚起を行っており、今のところ沈静化しているようです。
また、会場とされていた大阪市内の有名ホテルはホームページで注意喚起を行い、問い合わせのあった企業に関しては、誕生日会の予定がないことを伝えたそうです。
お粗末な招待状!
多くの企業が騙されなかった『葉山ゆいの招待状』は一体どんなものだったのでしょうか?
その実態は、思わずクスっと笑ってしまうようなお粗末な招待状なのです。
実際の招待状の冒頭は下記の通り。
「初めまして!○○社の葉山ゆいと申します!(写真には何もツッコまないでください!)笑。一応自己紹介に。。」
取引先への招待状とは思えないほどのフランクさ。
実際に取引先にこんな招待の仕方する社員がいたらヒヤヒヤしますよね。
また、Amazonギフトのコードを送るように指定されているメールアドレスは企業のドメインを使用せず「フリーのメールアドレス」なんです。
これは酷い。。。社会人にあるまじき行為ですね。
また、取引先に土下座してまで協賛金を乞うなんてわけがわかりませんよ。。。
しかもAmazonギフト。笑
上記をみても、怪しさムンムンだと思いませんか?笑
ただ、残念ながらひっかかってしまった企業もありますので、その原因をみていきましょう。
なぜ、ひっかかってしまったのか?
4社がひっかかってしまい各社2万円~10万円の被害があったようですが、なぜひっかかってしまったのでしょうか?
これにはちょっとしたカラクリがあります。
■男性が興味を持ちそうな内容
封書の2枚目で、当日は「葉山ゆい」を中心とする「おもてなし女子チーム」が手作り料理を振る舞い、女子社員によるショーを楽しめるといった内容が記載されていました。
これは、明らかに男性社員を意識した内容であり、男性からすれば女性たちが接待に尽力してくれることをイメージさせます。
多少、疑わしい招待状であっても、この手の内容にはひっかかってしまうかもしれませんね。
■サプライズという言葉の威力
招待状に関しては、確認をとれば簡単に嘘が暴けたはずですが、「サプライズ」ということもあり、秘密にする必要があります。
特に取引先の社長のサプライズとなれば、絶対にバレてしまってはいけないという心理が働くでしょう。
葉山ゆいは念を押すかのように「代表(社長)にはまだ内密にお願いします」という言葉も記載していましたから
この辺はぬかりない感じですね。
■実際の取引先
葉山ゆいはどこかでリストを入手したのか、実際に取引している企業を狙って招待状を送っていました。
そのため、招待状を受け取った企業の社員は信用してしまい、サプライズの件も含めて確認せず支払ってしまったようです。
葉山ゆいは誰なのか!?
結局、”美人社員の葉山ゆい“という女性は一体何者なのか?
「葉山ゆい」と検索すると実際に何件かヒットし、風俗嬢、レースクイーン、ホステスなどがでてくるようです。
確かに、みなさん美人の方ばかりですが、今回の事件とは関係なさそうです。
むしろ、みなさん結構迷惑されているようで、ツイッターなどでもそういった質問がくるようで、被害者です。
ネット上でも犯人探しが過熱しているようですが、未だに犯人はわかっていません。
そもそも本当に女性なのか、1人だけの単独犯なのかもわかりません。
府警察は「今後も同じような不審な封書などが届いた場合にはすぐに信用せず、警察に連絡してもらいたい」と注意を呼びかけていますので
絶対に騙されないようにしましょう!!
最後に
いかがでしたでしょうか?
よくこんな詐欺を思いつきましたよね?笑
ただ、これって足がつきそうな気がするんですよね。。。
Amazonギフト券の購入履歴とかを調査すれば判明するんじゃないかと思ったりもしますがどうなんでしょうか?
とりあえず、こういった詐欺にひっかからないためにはまず「Amazonギフトのコードを教えろ」という内容だけに注意しておけば大丈夫なんじゃないかなと思います。
是非、ご注意ください。