シウォンの飼い犬が敗血症で人を死亡させる!敗血症とは?治療法はあるのか?

人気グループ、SUPER JUNIOR(スーパージュニア)のシウォンさんの家族が飼っていた犬が、有名韓国料理店の代表に噛みつき、死亡させてしまうという衝撃的なニュースが報じられました。


死因は、「敗血症」によるものだそうです。

敗血症という言葉はあまり聞きなれない言葉ですが一体なんなのでしょうか?
今回のニュースを詳しくみると共に、敗血症がどんな病気なのかも調査してみたいと思います。

ニュースの詳細

先月9月30日に韓国料理店の代表の50代女性がソウル市内のマンションで、犬に噛まれました。
その後、女性は治療を受けたが、今月6日に「敗血症」で死亡。

噛んだのは、シウォンさんの家族が飼うフレンチブルドッグで、玄関ドアが開いた時に、マンションの外に出たとみられています。

料理店の共同代表を務める遺族は「賠償は求めない」とし、訴訟を考えていないとのことです。

シウォンさんは21日、自身のSNSに事件に関して謝罪の文章を掲載しました、
以下が、全文になります。

シウォンさん
チェ・シウォンです。

家族を失った大きな衝撃と悲しみに暮れていらっしゃる家族の方々に改めてお詫び申し上げます。

少し前に、家族で飼っている犬に関する状況を伝え聞き、とても申し訳ないという気持ちです。故人と家族の方々に心より哀悼の意をお伝えいたします。

犬を飼っている家族の一人として、大きな責任を感じています。いつも徹底した管理をしなければなりませんが、不注意によってとんでもないことが起き、深く反省しています。二度とこのようなことが起きないようにします。

「敗血症」とは一体なんなのか?

韓国料理店の代表の女性は、「敗血症」で亡くなられたとのことですが、一体どんな病気なのでしょうか?

敗血症とは、感染症の一つで、、肺炎や腎盂腎炎(じんうじんえん)など、生体のある部分で感染症を起こしている場所から血液中に病原体が入り込み、重篤な全身症状を引き起こす症候群のことです。

通常は、基礎疾患がある場合や、あるいは未熟児、高齢者、手術後といった状態である場合に発症することが多いとされています。
しかし、今回は犬に噛まれた部分から病原菌が侵入してしまったのでしょう。

敗血症の症状は?

発症した場合どんな症状が現れるのでしょうかみていきましょう。

悪感やふるえを伴う発熱が最も主要な兆候になります。
しかし、かなり重症の場合には、逆に体温が低くなることがあります。

また、敗血症性ショックというものもあり、心拍数や呼吸数の増加がみられ、血圧低下、意識障害を起こし、ショック状態となる場合もあります。
さらに、重要臓器が障害されると呼吸不全・腎不全・肝不全といった多臓器障害症候群(MODS)を併発することもあります。

敗血症は、急速に症状がすすむ特長があり、時間単位で重篤化してしまう場合あります。
敗血症に感染した患者のうち3人に1人は死に至ると恐れられているほどです。
今回のように治療を受けたが死亡してしまうケースもあるということです。

敗血症の治療方法はあるのか?

もし、感染してしまったら治療方法はあるのでしょうか?
死に至る可能性もあるだけに、ここは把握しておきたいですよね。

敗血症になった場合、強力な抗菌薬投与とともに、さまざまな支持療法が不可欠になります。

敗血症は発症してから6時間以内に治療を開始しないと生命の危険があるとされており、治療は時間との勝負になります。
ですから、最初は様々な細菌に広く効果がある抗生物質を使用し、培養の結果原因となっている細菌が特定できた段階でより効果があると考えられる抗生物質に変更するという方法が推奨されているようです。

また敗血症による全身の血圧低下や臓器の血流量低下を改善するため、輸液が大量に投与されますが、輸液を行っても血圧が維持出来ない場合は「昇圧剤」と呼ばれる血圧を上昇させる薬を使用します。

近年ではグラム陰性桿菌(かんきん)による敗血症において重要な役割を担うエンドトキシン(細菌毒)を吸着する方法など、新しい治療法が試みられています。

敗血症は近年の抗菌薬の進歩によって治療成績が改善してきてはいませんが、治療が遅れたり合併症の程度によっては、致命的となる重篤な疾患であることに変わりありませんので、スピーディーに対処する必要があります。

ですから、早期の診断と適切な抗菌薬の使用、各種合併症に対する支持療法が大切になってきます。

最後に

予期せぬ事故となってしまいシウォンさんも戸惑ったことでしょうが、人が一人死亡していますから、責任は重大です。
しかし、すぐに謝罪文を出し、真摯に向き合う姿勢が相手に伝わったのか、遺族は損害賠償の請求はしない姿勢でいますから、良かったですね。

犬を飼っている人であれば誰でもあり得る話ですから、加害者になってしまう前に改めて気をつける意識を持った方が良いかもしれません。
亡くなられた方にはご冥福をお祈り申し上げます。