今まで日本では、販売される見込みのなかった「液体ミルク」ですが
ついに政府が、2020年のオリンピックを目標に国内で販売開始できるよう動き始めました。
正直「遅くない?」と思いますが、ようやく重い腰を上げたようなので期待してみても良いかなと思います。
ここ最近、何かとオリンピックを理由に物事を進めるのが流行のようで何かモヤモヤしますがね・・・笑
今後、日本乳業協会などを交えて、販売開始に向けた具体策を協議するようですが
メーカーからは「20年に間に合うかどうか保証はできない」などと言われており
まだまだ課題はありそうです。
さて、そんな話題となっている「液体ミルク」ですが、未だに日本ではあまり浸透しておらず、知らない人もいるかとおもいますので
この機会に軽くまとめてみようと思います!
では、早速みていきましょう。
液体ミルクとは?
液体ミルクとは、その名の通り「液体」の「ミルク」です。笑
といっても、どんなのだよ!?ってツッコミをされそうなので
「粉ミルク」と比較して説明しましょう!
まず、粉ミルクに関してです。
粉ミルクとは、ミルクを粉末状にしたもので、お湯で溶かして煮沸消毒した哺乳瓶に入れて
赤ちゃんに飲ませるものです。
牛乳などは、ミルクと言えども、母乳と成分が違いますし、赤ちゃんでは消化できないため栄養になりません。
そのため、母乳成分に似せて作った粉ミルクを一般的に使います。
一方、液体ミルクはというと、粉ミルクとはほとんど成分などは変わりませんが、お湯で溶かすという手間がありません。
最初から液体であるため、濃度なども気にせず、手軽に赤ちゃんに飲ませてあげられるメリットがあります。
日本では知名度が低いものの、実は米国ではごく一般的に販売されている商品なのです。
液体ミルクの利便性
まず、どんな人にニーズがあるのかといえば
- 母乳が出ない・出にくい人
- 持病などで母乳をあげられない人(産後鬱も含む)
- 働いていて忙しい人
などが挙げられます。
こうした人たちにとっては、粉ミルクはもちろんのこと、液体ミルクを利用する価値があります!
ただ、粉ミルクだと時間がかかったり、濃度の調節をするなどの手間が当然出てきます。
それを解消してくれるのが液体ミルクなんです。
使いきりタイプのものが多く、濃度も丁度良く調整されているため、飲みきったらそのままゴミ箱にポイッとするだけなんです。
哺乳瓶を煮沸消毒する必要もありませんから、だいぶ楽になりますよね!
要するにペットボトルの飲み物の様に持ち運びも楽チンということになります。
外出先で粉ミルクで作るのはかなり大変な作業になってしまうので、これは助かります。
また、使いきりだと衛生面や鮮度面でも安心できますよね!
そんな液体ミルクの便利さが大きく活躍したのが「震災」です。
「東日本大震災」や「阪神淡路大震災」では、一部の地域に海外から液体ミルクが供給されたそうで、育児中の母親たちからは、便利だし助かったという意見が多くあったと言います。
震災時には、ガスや電気、水道などが止まって粉ミルクを作れないという状況になる可能性が
非常に高くなるのは勿論ですが、震災時に母親がショックやストレスによって母乳が出なくなるという事態も多くあるわけです。
そう考えると、液体ミルクは必ず必要なアイテムになってくるのではないでしょうか?
こうした背景もあり、日本では「液体ミルクは買えないのか?」という意見が多く聞かれるようになりました。
しかし、どういうわけか日本では販売されていないのです。
米国ではごく当たり前のように販売されているにも関わらず、日本には無いのです。
なぜ、日本で液体ミルクは販売されていないのか?
とても便利な液体ミルクですが、なぜ日本では販売されていないのでしょうか?
一番の理由は、厚生労働省の認可が下りていないことでしょう。
というのも、まだ安全性や成分面で不安要素が拭いきれないという部分があるからだと思います。
安全面に関するデータがまだあまり収集できておらず、ましてや赤ちゃんの口に入るものですからその辺りは、確実なものにしていく必要があるとの判断なのでしょう。
日本っぽいといえば日本ぽいですね。
また、液体ミルクは、新鮮に飲めるという反面、添加物や保存料が使われているものがあります。
こうした安全性や成分面の懸念もありますが
それだけでなく、業界内には設備投資による採算性などを理由に慎重になっている部分もあるようですね。
粉ミルクと比較すると液体ミルクはコストが割高になってしまうため、毎日のことと考えると
消費者も中々手を出しずらくなりますから、販売側からしてもあまりメリットがないのではないかということですね。
最近では、オーガニックの液体ミルクというものが多く出てきているので成分的にあまり気にする必要はないようには思いますが、国が認めてはいないので、販売はされません。
ここで、買える!
日本で販売されていないとはいえ、通販などでは海外製品をそのまま購入することができます。
おすすめは「Aptamil(アプタミル)液体ベビーミルク」!
→【アプタミル Profutura ベビー 液体ミルク(新生児から) スターターセット 日本未発売】
Aptamilはベビーミルクメーカーとして50年以上の歴史を持つスイスのメーカーでダノングループであり、日本より厳しいヨーロッパの食品安全基準適合しているため安心。
気になる人のために成分も載せておきますね。
カロリー66kcal・タンパク質1.3g炭水化物7.3g
ラクトース・デンプン・脂肪・飽和脂肪・LCP-Milupan・食物繊維・ナトリウム・カリウム・塩化物・カルシウム・リン・マグネシウム・鉄・亜鉛・銅・マンガン・セレン・ヨード・Fluoride
ビタミン類:A・B1・B2・B6・B12・C・D・E・K・ナイアシン・パントテン酸・葉酸・ビオチン・L-カルニチン・コリン・イノシトール・タウリン
まだまだ日本では知名度は低く、心配だという人もいるかと思いますが、
災害時に活躍していることは実績としてありますので、せめて防災用としてストックしておくのもアリかなと思います。
日本では、2020年を目標としておりますが、今のところ見通しはたっていないという状況です。。。
【追記】乳幼児液体ミルク日本で販売開始!?
2018/11/20追記
ついにこの時が来ましたね。
なんと、来年春に乳幼児液体ミルクの販売が始まる見通しとなったようです。
もともと2020年を目標にしていましたが、なんと、2019年の春には販売されそうです!
欧米では既に一般化されていただけに日本はかなり遅れをとっていました。
なかなか販売の見通しが立たなかったため「なぜ、日本は販売されないの!?」という声もかなり多かったように思います。
それもそうですよね。
子供を持つ母親からしたらかなり利便性の高い商品ですから。
既にこの記事でも記載していますが、液体ミルクは乳児に必要な栄養素を加えたもので、成分が母乳に近い製品なのです。
しかも、常温のまますぐに飲ませることができるので、粉ミルクなどに比べれば圧倒的にお手軽と言えます。
とはいえ、液体ミルクは保存期間が短く、高価であるためメーカーもなかなか踏み切れなかったのでしょう。
ただ、つい最近転機となることが起こりましたよね。
ニュースのトレンドにも入ってたかと思いますが、災害時に救援物資として液体ミルクが配られたということがありました。(熊本地震)
災害時には哺乳瓶を加熱したり、粉ミルクをお湯で溶かすなどできる環境にない場合が多いですよね。
なので、液体ミルクはそんな非常時にも大活躍するわけです。
今後、日本でも一般販売が開始されれば様々な場面で子育てに励む夫婦の負担を軽減できることでしょう!!
備蓄して災害時に備えるのも大いにアリです。
かなり注目されていますから、販売開始時には品薄になる可能性もあるので、情報を敏感に察知して確実にゲットしたいものですね。
予約情報などがあればこちらで紹介したいと思います。
ということで、「液体ミルク」についてのまとめでした!