千葉市の熊谷俊人市長がツイッターに投稿した問題提起が、インターネット上で議論を呼んでいます!
市内の公立幼稚園・保育園では、男性保育士が幼児のオムツ交換や着替えの業務を「外される」ケースがあるのだそう。
この状況について、熊谷市長は「女性なら社会問題になる事案です」と訴えています。
しかし、これには保護者からの猛反発が起こっているようで、この話がどのような着地を見せるのか今から注目が集まっています。
一体どんな問題なのかみていきましょう。
熊谷俊人市長「男性保育士活躍推進プラン」を策定
千葉市では、2017年1月18日に「男性保育士活躍推進プラン」を策定しました。
どういった内容なのかというと、
- 男女の性別に関わらず同じ業務を行えるようにする
- 男性用のトイレや更衣室など環境面の整備を計画的に進める
というように女性が多い職場で女性優位にならないよう、平等を唱えるプランです。
実際に働く、保育士の男女比は、女性650人(92.9%)に対し男性50人(7.1%)とかなり男性が少ないのがわかります。
この状況の中で、男性における労働環境は劣悪なところが多いとの見解からプランの策定に至ったようです。
このプラン策定について女児の保護者から『うちの子を着替えさせないで』要望があり、その意見が通ってしまっているのが現実のようです。
しかし、熊谷俊人市長がこれに対し「女性なら社会問題になる事案です」とツイートしたことから議論に発展しました。
保護者の不安は性犯罪から?
保護者たちの反発の根源は、性犯罪の心配からでしょう。
近年、若い子への性的な暴力が増えてきているのも否定できない世の中になりました。
そういった事件をニュースで見ていれば、確かに男性保育士に「着替え」や「オムツ替え」をさせるのは不安になるのは当然のことかもしれません。
反発の意見に共感する女性は多いようで、
「男性保育士さんに警戒するのは仕方がないのではと思います」
「性犯罪の加害者の九割が男性って事を考えたら、充分考慮する理由になると思うんだけど」
「女児の親御さんが同性更衣介添えを望むのは当然の事かと思います」
などの声が挙がっています。
こうした書き込みを受け、熊谷市長は22日のツイッターで、
娘を男性保育士に着替えさせたくないと言う人は、同様に息子を女性保育士に着替えさせるべきではないわけですが、そんな人は見たことがありません。社会が考慮するに足る理由無しに性による区別をすることは差別です。
女性活躍を進める中だからこそ、真剣に日本社会が議論し、乗り越えるべき課題です— 熊谷俊人(千葉市長) (@kumagai_chiba) 2017年1月21日
次にその女性が性的な危険に晒されたということは痛ましいことではありますが、自身の経験によって善良な目の前の人間が不当な扱いを受けて良いわけはありません。女性に酷い目にあった人間は女性の登用に反対して良いということにはなりませんよね。 https://t.co/2Ichg85XwL
— 熊谷俊人(千葉市長) (@kumagai_chiba) 2017年1月24日
このように指摘しております。
あなたならどう考えますか?
確かに、危険性があるにはあるのですが、だからといって男性をその業務から外すというのはなかなか難しい話ではないのかなと思います。
「差別ではなく区別だ」という意見がありますが、業務を区別するというのはおかしいことになります。
かつて、日本の企業では「お茶を淹れるのは女性の仕事だ」と区別されていました。
しかし、現在はそれは不当な扱いで不平等ということになり、そういった企業はなくなりつつあります。
むしろ今そんなことをやっていれば「パワハラ」だのなんだのと騒がれること間違いなしです。
ただ、ここには「犯罪性」がないじゃないか!という指摘がありそうですね。
それは仰る通りですが、市長も述べている通り、何もしていない保育士たちを犯罪予備軍のように扱うのはあってはならないことです。
もし、犯罪者予備軍扱いにされるなら、電車の中の男性もすべて痴漢犯罪予備軍になてしまい、一緒に電車に乗ってはいけないというややこしい話にもなります。
おそらく、性犯罪は男性に多いという認識があるのだと思いますが、今やそんなことはありません。
同性であろうと卑劣な犯罪が頻発していることを知っていただきたい。
女子同士でも服を無理やり脱がせてスマホで写真をとり、それをネットに流す。
そんな卑劣な行為は年々増加傾向にあるのです。
こう考えると、「一部の人の犯罪」のせいで男性が犯罪予備軍になるのであれば、同じく女性も予備軍だということにもなってしまいます。
すると、異性を扱う仕事は誰も従事することができなくなってしまうと思いませんか?
私の個人的な意見ですが、これは「男性はこの業務はダメ」ではなく、そういう犯罪が
起こらないような職場環境を作り上げ、「未然防止」に努めれば良いのだと思います。
男性だから、女性だからと言っていては、いつまで経っても話は平行線のままであって
決着がついてもどちらが不満タラタラで終わるだけだと思います。
と、個人的な意見を簡単に述べましたが、結局は答えってのは出てこないと思うんですよね。
「女性優遇、男性差別」の議論をしているページを色々読んでみましたが、結局、反対意見の同士は相容れない結果になっています。
解決に向かわない議論というのは見ていて、ただただ疲れますね。笑
興味があれば是非見てみてください⇒https://oshiete.goo.ne.jp/qa/7543789.html
これも含めて、今回の「男性保育士」の今後はどうすべきだとあなたは思いますか?
もはや他人事ではない内容だと思うので、考えるべき課題ですよね。
とても、難しい問題ではあると思いますが・・・泣