「猫の気持ちが分かればいいのに」と思ったことはありませんか?
猫を飼い始めたばかりの飼い主さんなら誰もが考えますよね。
人は主にお話をしたり、表情から感じ取ったりして相手の気持ちを読み解いていますが、もちろん猫は人間の言葉をしゃべることはありません。
顔も基本的には無表情で(そこがたまらなく可愛いのですが)読み解くことができません。
しかし、想像以上に猫は感情が豊かで、その気持ちをよく態度で表現しています。
一見すると「嫌っているの?」と誤解してしまうような行動も好意である場合があります。
今回は飼い主さんがよくする誤解を一つ、ひも解いてみたいと思います。
目次
「猫が頭突きをする理由とは?」
猫のしぐさでよく誤解をしてしまいがちなのは「頭突き」です。
噛みつかれたり、引っ掻かれたりする延長線で猫に嫌がられているものと思い込み、「頭突きをするぐらい嫌われているのか・・・」とへこんでしまう飼い主さんもいます。
では本当に嫌いだから頭突きをするのでしょうか?
結論を先にお話しすると、頭突きは猫の愛情表現の一つです。
嫌いだからではなく、逆に好きだからこそ頭をぶつけてくるのです。
「猫が飼い主に頭突きをする理由とは?嫌われてるの?」
猫には体を擦り付けて対象に自分の匂いをつけるマーキングの習性があります。
簡単にいうと「これは自分のもの」というアピールをしているのです。
猫がマーキングのために匂いを出す部分を臭腺といいます。
臭腺は肉球や肛門など体のあちこちにあるのですが、実は猫の額の両側にもあります。
猫としては額にある臭腺を擦り付けてマーキングをしているのだけなのですが、飼い主さんからすると「頭突きをされている!嫌われた!」と思ってしまうのですね。
猫は嫌いなものにマーキングはしません。
もし、頭突きをされたら「自分のものアピール」されている証拠ですから「愛されてるなぁ」と自信を持ってくださいね。
「猫に頭突きされたらどのように接するのが正解?」
頭突きは猫の好意の表れです。
また、マーキングとしてだけではなく、甘えたい時やおねだりの時にに頭突きをする子もいます。
もし頭をぐいぐいと押し付けるような行動を猫がとっていたら、一緒に遊んであげたり、その子の好きな部分を撫でてあげたりしてたくさん甘やかしてあげるとより良い関係が築けますよ。
因みに私のお家の猫はエサの時間のみ頭突きをしてきます。なんとも現金な猫です。可愛くてエサを3倍あげたくなりますが肥満にならないようエサのやりすぎには注意をしています。
「猫同士で頭突きする理由とは?」
飼い主さんではなく、猫同士で頭突きをする場合はどうでしょう?
実は猫同士の頭突きであっても好意を表現していることに変わりはありません。
野良猫達の世界で頭突きはほとんどされないようです。
基本的に一匹で行動するため、頭突きをする必要がないのでしょう。
逆に一緒に仲良くしている猫達は仲間意識を持ち、親愛の気持ちがあるからこそ頭突きをするのだと考えられています。
「猫の頭突きはやめさせる必要があるのか?」
猫に頭突きをやめさせる必要はあるでしょうか?
ここまで読んで下さった飼い主さんならば答えは既にお分かりかもしれません。
基本的に猫の愛情表現ですから辞めさせる必要性はありません。
素直に受け入れてあげるのが正解です。
ただ、服に猫の毛を付けさせたくないなどの事情がある飼い主さんもいると思います。
そのような場合には、猫の相手をしない、頭突きをされた瞬間に霧吹きを顔に吹き付けるなどの一般的に効果があるといわれるしつけ方法を試してみて下さい。
まとめ
猫はボディランゲージで飼い主さんとコミュニケーションを図ります。
頭突きはもちろん、「にゃあ」という鳴き声、しっぽの状態、目の瞳孔の開き具合など、猫はずっと飼い主さんに語りかけてくれているのです。猫の気持ちが分かりたいと思う飼い主さんは猫の行動にどのような意味があるのかを少しずつでも調べてみると良いかもしれません。あなたがもっともっと猫と仲良くなれますように。