本日、12/1にブラック企業大賞企画委員会が「ブラック企業大賞2016」のノミネート企業を発表しました!
ブラック企業の頂点を決める一大イベントであり、日本中の人が注目していると言っても過言ではありません。
2012年から始まり、今回で6回目となりますが、今まで大きな問題を起こしてきた超ブラックな企業が賞を受賞しています。
そんな、名誉?ある大賞を取るのは一体どこの企業なのでしょうか?
今回、ノミネートされた企業の紹介と大賞に輝く企業を予想したいと思います。
目次
ブラック企業大賞とは?
この企画の運営主体は「ブラック企業大賞企画委員会」。
構成員は弁護士や大学教授などです。
さて、気になるブラック企業大賞とは、その名の通り、労働環境が劣悪で所謂社畜を極めた企業の頂点を決める、絶対に選ばれたくない賞です!
また、この企画の目的はただブラック企業を祭り上げるだけではなく
「背景や社会構造の問題を広く伝え、誰もが安心して働ける環境をつくること」を目的としているようです。
世の中には多くのブラック企業が存在しますが、
ちょっとした過重労働などではノミネートはされません。
毎年、ノミネートされるのは従業員に対して「過労」「サービス残業」「パワーハラスメント」「偽装請負」「派遣差別」を行った企業なのですが
どれも、人の命が奪われるくらいのレベルばかりです。
どれほど劣悪な環境の企業なのかがおわかりいただけたでしょうか?
そんな社畜企業の頂点に輝いた企業をご紹介しましょう。
2012年 東京電力
2013年 ワタミフードサービス
2014年 ヤマダ電機
2015年 セブンイレブンジャパン
誰もが聞いた事のある有名な企業ばかりですね。
しかも、確かに大きな問題起こしてたな〜と記憶が蘇るような名前ばかりです。
ブラック企業大賞2016ノミネート企業はどこ?
過去の王者達を紹介したところで、気になる2016年のノミネートされた候補企業を紹介したいと思います。
エイジス
【ノミネート理由】
エイジスでは4カ所の営業所で合計63人の従業員が月100時間を超える残業を違法にさせられており、1ケ月あたりの時間外労働が最長で197時間におよぶケースもあった。
電通
【ノミネート理由】
2015年12月25日、24歳の新入社員・高橋まつりさんが長時間労働の末に自殺した。その後、労働基準監督署は、これを過労によるものとして、労災として認定した。時間外労働が月105時間であったという。
これに加えて、「はたらきたくない 1日の睡眠時間2時間はレベルが高すぎる。」など、彼女が残した過酷な労働実態を示すツイートの数々も明らかとなった。加えて上司によるパワハラを疑わせる書き込みまで残っていた。
電通では、「殺されても放すな、目的完遂までは……」などの『鬼十則』に象徴される経営側の精神訓の下、13年前には入社2年目の男性社員の自殺が過労死と認定され、3年前にも30歳の男性社員の病死が過労死と認定されている。
ドン・キホーテ
【ノミネート理由】
36協定で定めた時間外労働の上限である「3か月で120時間」を超えて、最長415時間45分もの時間外労働をさせた疑い。
プリントパック
【ノミネート理由】
2010年3月、入社1カ月半の新入社員(当時26歳)が印刷機に巻き込まれて死亡した。全印総連京都地連によれば、当時会社は、この悲惨な死を業務遅延の理由として「機械の不具合」と発表した。
関西電力
【ノミネート理由】
2016年4月20日、高浜原発1、2号機の運転延長申請を担当していた管理職の男性が自殺しているのが見つかった。
日々、規制委の対応に追われ、同年1月には1ヶ月の残業時間が100時間を超えるようになり、2月には200時間、3月以降は都内のホテルに滞在しながら業務に当たるようになっていた。
佐川急便
【ノミネート理由】
2011年12月にうつ病の診断を受け、同月26日に自宅において制服姿で首をつって自殺。
2016年10月27日の仙台地裁判決によると、男性は直属の上司から日常的に仕事のミスで注意を受け、自殺する直前にはエアガンで撃たれたり、つばを吐きかけられたりする暴行や嫌がらせを受けていた。SNSにもその旨を投稿、自らのスマートフォンにも「色々頑張ってみたけどやっぱりダメでした。薬を飲んでも、励ましてもらっても、病気の事を訴えても理解してもらえませんでした」と書き残していた。
サトレストランシステムズ
【ノミネート理由】
同社では2008年4月から15年11月までに長時間労働や残業代の未払いなどで、全国の労働基準監督署から18回にわたる指導を受けてきたが、度重なる指導にも関わらず改善が見られなかった。
なお同社ではかとくの強制捜査を受け15年12月に調査委員会を発足させており、その結果判明した約650人の従業員に対する総額4億円あまり(2014~15年分。立件された分も含む)の未払賃金も払ったという。
宗教法人 仁和寺
【ノミネート理由】
1994年には世界文化遺産にも登録されている。
2013年、仁和寺が境内で運営する宿坊「御室会館」の元料理長の男性(判決時58歳)が、長時間労働により精神疾患を発症。
2011年春頃からの時間外労働がほぼ毎月140時間以上で、多い月では240時間以上、年間の勤務日数が356日(うち349日は連続して出勤)という「極めて過酷な長時間労働」(判決文より)を強いられた。
ディスグランデ介護
【ノミネート理由】
茶話本舗で働く女性に対する賃金未払いや休憩をとらせなかったことである。この女性を支援する「介護・保育ユニオン」によれば、未払い賃金はおよそ74万円になるという。
日本郵便
【ノミネート理由】
勤務していた男性(当時41歳)は2011年4月から福岡県飯塚市の郵便局に勤め、6月からうつ病などで休職。12月に販売用の年賀はがきを受け取るため局を訪れた際、駐車場に止めた車内で心疾患のため死亡した。
男性の遺族は、死亡したのは上司のパワーハラスメントによるストレスが原因だとして、同社に1億円の損害賠償を求め提訴。
いかがでしょうか?
かなり強烈な内容がズラリって感じですよね。
もっと詳しい内容を知りたい方は、「ブラック企業大賞の公式ページ」へどうぞ!
ブラック企業大賞2016を制するのはどの企業か予想!
ノミネートされた10社を色々とご紹介しましたが、いかがでしょうか?
みなさんは、この企業が選ばれるのではないかと予想できますか?
私の個人的な見解になりますが、頂点に選ばれそうな企業を予想したいと思います!
まず、消去法でいくと「人命」が失われていない企業は消去したいと思います。
すると、「電通」、「プリントパック」、「関西電力」、「佐川急便」、「日本郵便」の5社に絞られます。
半分に減りましたね。
このうち、プリントパックは「印刷機に巻き込まれて死亡」ということで、自殺ではないので消去します。
やはり自殺にまで精神的に追い込まれてしまったという職場環境が選ばれるような気がするので、こういった消去法の仕方をします。
さて、残りの4社はどれも「自殺」という悲惨な結末を迎えているので、相当なブラック企業だと思われます。
この中で、大賞を選ぶとすれば、私の予想では「電通」です!
なぜかと言うと、2015年の高橋さん自殺だけでなく、過去にも2人死亡認定されているからです。
13年前に入社2年目の男性社員の自殺が過労死、3年前に30歳の男性社員の病死が過労死しています。
こんな短期間で3人もの人が命を落とすことなんて有りえるでしょうか?
信じがたい事実ですよね。
以上の理由で「電通」が頂点をとると思います。
授賞式はいつ?どこで?
ブラック企業大賞2016の最終発表はいつ、どこで行われるのか気になりますよね?
詳しい情報を掲載しておきます。
【授賞式】
日時:12月23日(金・祝) 14:00~16:30
開場:韓国YMCA 9F 国際ホール
住所:東京都千代田区猿楽町2-5-5
最寄駅:JR水道橋駅徒歩6分、御茶ノ水駅徒歩9分、地下鉄神保町駅徒歩7分
TEL:03-3233-0611
参加費:500円
参加費が取られるんですね。。。笑
と、いうことで、どの企業がブラックのトップをとるのか自分の目で確かめたいという方は是非、国際ホールに足を運んでみてはいかがでしょうか?