エアコンをつけっぱなしで寝ると朝だるい理由とは?熱帯夜対策の方法とは!!

毎日、あつ〜〜い日が続いていますが、夜はしっかりと眠れていますか?
暑いから、エアコンをつけっぱなしにして寝ている人もいるんじゃないでしょうか。

ですが、エアコンをつけっぱなしにしていると、朝起きた時に体がなんとも言えないダルさを感じますよね。

かといって、ダルい感覚が嫌だからと言って、エアコンをつけなければ夜中に汗だくで目が覚めて質の悪い睡眠になってしまいます。

このジレンマをどうやって解消したらいいのでしょうか?
そして、このダルさの原因は一体なんなのでしょうか?

まだまだ暑くなる8月を控えていますから、今のうちに知識を蓄えておきましょう!

エアコンをつけっぱなしにするとなぜダルい!?


色々な調査の結果、25℃を下回らない熱帯夜条件になると睡眠障害の人が増加することがわかっています。

省エネルギー意識が高まっている昨今とは言え、エアコンの冷房なしに夏の夜を過ごすのは相当負担ですよね。

温暖化が進む今、昔のように寝付く時だけに冷房を入れて、タイマーで数時間後に切れるという方法では対応しきれなくなってきています。

私も、ちょっと前まではタイマーで切れるようにしていましたが、今ではその方法だと熟睡できません。。。

エアコンがオフになった後に、すぐ室温が上昇するので、汗だくになり、その不快感から目が覚めてしまいますからね。

となると、一晩中エアコンをつけっぱなしにしておかなければ、快適な睡眠ができません。

ただ、ここで問題となるのが、「朝起きた時の体のダルさ」です。
エアコンをつけっぱなしで寝ると必ずこの感覚に悩まされます。

では、なぜ翌朝に体がダルくなるのでしょうか?

実は、この症状については、あまりよくわかっていないというのが事実なんです。
翌朝ダルくなるメカニズムを実証した研究や論文が存在しません。

ただ、睡眠中の人間の状態からみると、ある程度の原因は見えてきます。

それは「体が冷えすぎている」ということ。

睡眠中というのは、深部の体温が放熱する傾向にあるため、体温が冷えやすくなります。
さらに、睡眠中に汗をかいていれば、汗の蒸発により、体温が奪われることになります。

そのような状況下の中で、冷気に晒され続ければ体温が下がり過ぎてしまうのです。
これがダルさんの原因の一つだと考えられます。

また、皮膚温度というものがって、朝方は、皮膚の体表温度が深部からの熱の発散で上昇していています。

しかしながら、朝方に冷気に晒されていると、皮膚温度が低下してしまい、体のダルさに繋がってしまいます。

これも原因の一つだと考えられています。

目覚める前の明け方に冷えすぎてしまうのが、一番良くないので、朝方は注意が必要です。

扇風機はどうなの?

エアコンがダメなら扇風機はどうだ!?と考える人もいるかと思います。

しかし、扇風機の風は睡眠時にはあまり良くない事がわかっています。

「扇風機からの送風をずっとうけたまま寝ていると死んでしまった」という都市伝説もあるくらいです。

さすがにこれは、ただの都市伝説なので実際にはそういった事例はありません。

ですが、私の経験でも扇風機を体にあてていると、エアコン以上に体調が悪くなったことが何度もありますから、あながち間違いではないでしょう。

前述した皮膚体温の観点からしても、睡眠中に強い風をずっと浴びていては、皮膚体温が奪われてしまうのがわかりますよね。
これはで、身体への負担は大きいのは当然です。

また、首振り機能などで間隔をあけて風を受けたとしても、余計な皮膚への冷感刺激となり、睡眠が妨げられてしまうことになるでしょう。

実際、2017年に発表された論文では、こんなことが書かれているようです。

風速 0.14m/s(一般的なエアコンの風速) のエアコンで、体動や心拍数の上昇、覚醒頻度が多く、結果的に睡眠の質が悪くなった

となると、扇風機の風はエアコンより強いですから、睡眠の質を下げるのには申し分ないということがわかります。

寝つきを良くするには、ノンレム睡眠にエアコンを!

ノンレム睡眠は、徐波睡眠ともいわれ、睡眠前半に出現する睡眠期です。
人間にとって重要な部分で、脳や体の休息にとって大切であり、成長ホルモンも分泌も盛んになります。

この重要な睡眠前半にエアコンをつけておき、適温・適湿度に保つことで質の良い睡眠ができます!

逆に、エアコンつけずに高温多湿の状況で寝ようとすると、寝つきが悪く、質の悪い睡眠になります。
これは睡眠実験により実証されている話です。

人間は、深部の熱が体の表面に放散されて、深部体温が下がったときにスムーズに入眠できるようになっています。
ですから、高温多湿の状況では、それが難しく、寝苦しくなってしまうわけです。

氷枕などが寝やすくなるというのは、これに関係していて、頸部を通る頸動脈を冷やされることにより、放熱が促進され深部体温が下がるためと考えられているからです。

なので、睡眠導入部分で快適な温度にしておく必要があります。

ただ、体が冷えすぎない対策をしなければなりません!

体を冷やしすぎない方法とは?

エアコンをつけると、すぐに部屋の温度は下がりますが、エアコンを切ってしまうと部屋のあらゆる家具の熱や、エアコンを効かすために密閉した空間で熱がこもって短時間のうちに室温が上がります。

そのため、中途半端な時間に汗だくで起きてしまい、エアコンをまたつけて寝るということを繰り返すことになります。
これでは、心拍数も上がってしまいますし、エアコンのオン・オフを繰り返すと電気代も高くなります。

何も良いことがありません。

では、どうしたら良いか?

私が実践している方法として、一番ベストだと思う方法は、「普段より温度を高めに設定し、朝までつけっぱなし」です!
場合によっては、朝方にエアコンがオフになるようにタイマーをセットします。

部屋が冷えすぎてしまうのはよくないので、設定温度を少し高めに設定するのがポイント。

高めに設定したからと言って、蒸し暑くて眠れないなんてことはなく、逆に快適な温度になります。

あまりにも古いエアコンでなければ、一定の温度に保つような仕組みになっていますので、設定した温度になれば、風量が調節されたり、しばらく風がでなくなったりします。

室温が少し高くなれば、エアコンがまた快適な温度にしてくれるので、安心!

注意して欲しいのは、部屋が狭い場合だと、風が強く体に当たるので、「おやすみモード」や「風量・風向きを調節」しておくと良いですね。

これをうまく利用すれば、エアコンをオフにする必要がなく、朝までちょうど良い温度で眠れるわけです。

私はこれを実践して眠っています!

ちなみに私の場合は、「冷房」ではなく「除湿モード」にしています。
真夏になれば、冷房にするかもしれませんが、今はまだ除湿モードで対応できています。

最後に

おそらく、エアコンによる体のダルに悩んでいた人は結構多いと思います。

学校や職場に行くと、「昨日、エアコンつけっぱなしにしちゃってダルいんだよね」とか「喉がやられちゃった」なんて話を聞いたりしますよね。

エアコンをつけずに寝るのは相当厳しいので、頼らざるをえないわけですが、自分にあったカスタマイズをしておくことで、睡眠の質が劇的に変わりますので、是非自分に合った調節をしてもらえればと思います!

暑い夏を上手に乗り越えましょう!!