21日10時時点で非常に強い勢力を保ったままの台風21号(ラン)が「伊勢湾台風」の時と似ていると話題になっています。
戦後最大級の高潮被害をもたらしたと言われている伊勢湾台風と接近時の勢力やコース、気圧配置がそっくりだそうで、週明けまで甚大な被害が出ることが懸念されています。
伊勢湾台風では具体的にどんな被害がでたのでしょうか?
また、台風21号で予想される被害はどのようなものなのでしょうか?
その辺をまとめていきたいと思います。
また、ネット上では裏社会が人工的に操作してつくった台風ではないかという陰謀論めいたものもあるようなので、少し触れてみたいと思います。
目次
戦後最大級の被害!「伊勢湾台風」とは?
まず、伊勢湾台風というのが耳慣れない人もいるかと思いますので、そこから解説していこうと思います。
伊勢湾台風というのは、1959年9月26日18時頃、和歌山県潮岬付近に上陸した台風です。
東海地方を縦断し、甚大な被害を及ぼしたことで語り継がれることとなった大型台風。
しかし、この甚大な被害の主な原因は台風が直接的な原因になったわけではなく、東海エリアで発生した大規模な高潮によるものです。
なんと、死者・行方不明者が5,000名以上にも達っし、深い悲しみを残した台風なのです。
このような強力な台風と21号が似ているというのですから怖いですよね。
ちなみに、似ていることを証明している画像がありますので掲載しておきます。
【左:台風21号 右:伊勢湾台風】
とてもよく似ていますね。
だとしたら本当に被害も同じくらい出てしまうのではないでしょうか?
それにしても、なぜ、このような高潮がこれまでの被害を及ぼすのでしょうか?
それについても説明したいと思います。
「吹き寄せ効果」と「吸い上げ効果」
記録的な高潮を引き起こした理由は「吹き寄せ効果」と「吸い上げ効果」によるものです。
吹き寄せ効果とは?
吹き寄せ効果とういうのは、沖から沿岸に向かって強い風が吹くことにより、海水が海岸に吹き寄せられて水位が上昇することを言います。
海面の上昇は風速の2乗に比例すると言われているので、風速が2倍になると単純に水位は4倍になる計算です。
発生しやすい条件としては、遠浅の海岸やV字型の湾奥などです。
吹き寄せ効果は、吸い上げ効果との相乗効果で、高潮が発生すると言われています。
ちなみに、伊勢湾は南側に開けた構造になっているため、南風が吹くと陸地に向かって波が吹き寄せるので、伊勢湾台風によって吹き寄せ効果が起こったのでしょう。
吸い上げ効果とは?
吸い上げ効果は、台風や低気圧の中心部の気圧が周囲よりも低いために、海面を押す力が弱まって水位が上昇することを言います。
気圧が1ヘクトパスカル下がると、海面が1センチメートル上昇し、高潮を発生させる自然現象のメカニズムの一つと言われています。
前述したように、吹き寄せ効果との相乗効果で高潮を発生させます。
伊勢湾台風においては、929ヘクトパスカルという観測史上3番目の気圧の低さで和歌山県潮岬に上陸したようです。
ですので、伊勢湾台風で記録的な高潮が発生したのは、納得いきます。
高潮にはどう備えたらいいのか?
高潮が発生すると、湾周辺地域で大規模な浸水被害が発生するため、警戒が必要になります。
高潮に関しては「高潮ハザードマップ」というものがありますので確認した方が良いでしょう。
高潮に注意が必要な地域では、各自治体から「高潮」に関するハザードマップが発行されており、高潮が発生した場合の浸水想定エリアを確認し、避難所・避難経路を事前に確認できるので、自分の身を守るためにもしっかりチェックしておきましょう。
台風21号の勢力がヤバい!!
これまで、伊勢湾台風について書いてきましたが、ここからは現在の台風21号について書いていこうと思います。
本日21日午前7時の段階で、台風21号は「超大型」で「非常に強い勢力」を保っています。
1時間におよそ15キロの速さで北北東へ進んでおり、中心の気圧は925ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は50メートル、最大瞬間風速は70メートルで、中心から半径280キロ以内では風速25メートル以上の暴風となっていいる状況です。
本州の南には前線が停滞しており、この前線を押し上げるような形で台風が進んでいくことになるでしょう。
ですので、前線が活発になり、台風が接近する23日にかけては雨や風も強まって、大荒れの天気となるおそれがあります。
特に、22日夜から23日にかけて強い勢力を維持したまま東海地方にかなり接近する可能性があるので、22日夜遅くから猛烈な雨の降る所があると予想されます。
十分警戒し、備えておく必要があります。
予想される雨量や最大瞬間風速は?
現在わかっているところで特に雨量の多いところをピックアップしてみますと、明日22日に関しては以下のようになります。
- 奄美は250ミリ
- 沖縄と九州南部は200ミリ
- 東海は180ミリ
- 四国と近畿は150ミリ
- 伊豆諸島は120ミリ
- 九州北部は100ミリ
また、最大瞬間風速に関しては以下のような予想となっています。
- 沖縄は65メートル
- 近畿は45メートル
- 奄美、九州南部、四国、東海は35メートル
風速は20メートルを超えた時点で人は歩くのが困難になってきます。
ですからこれだけの風が吹くのであれば、外出すらままならない危険な状況となることでしょう。
台風災害への対策と安全確保
台風災害への対策と安全確保はしっかりできているでしょうか?
私も、以前は台風だからといって特に何かをしていたわけではありませんが、ベランダにあったものがなぎ倒されて飛ばされそうになっていたのを目にしてからは、二次災害をうまないためにも、家に入れられるものは入れ、固定するものは固定するように対応しています。
とはいえ、他にどんな対策をしたらいいのかわからないこともあるかと思うので、以下にまとめていきたいと思います。
暴風に備えるには?
まずは、屋外に置かれている、飛ばされやすいもの(物干し竿、鉢植え、ゴミ箱など)は、しっかり留めて固定するか、室内にしまうなどの対策をしてください。
また、暴風で飛ばされてきたもので窓ガラスが割れる恐れがあるため、雨戸があれば閉めてください。
万が一、飛んできたもので窓ガラスが割れた場合でも、カーテンを閉めておけば飛散防止になりますので、カーテンも閉めておいてください。
あとは、暴風の時は極力外出は避けましょう。
特に高齢者、女性、子供は強い風に体をすくわれて転倒する可能性も高いので大きな怪我につながることもあります。
ですから、外出は風がおさまってからにしましょう。
大雨に備えるには
大雨の際には、雨量が異常ですから、雨どいや排水溝、側溝に砂利や落葉、ゴミなどが詰まっていないか確認し、詰まっていれば、掃除をして水はけをよくしておいてください。
水が溢れて、別な問題を引き起こす可能性があります。
一番注意しておきたいのは、大雨による浸水です。
家の中に水が入ってきた場合、家財道具や家電製品、食料品が全てダメになる可能性があります。
ですので、簡単に買い直せない物や、水に濡れて腐ってしまうような物は、高い場所や二階以上へ移動させておくことをオススメします。
できれば浸水被害に対応する損害保険にも加入しておくベストです。
非常用持ち出し品などを確認しておきましょう
台風通過時は、暴風で電柱が倒れたり、電線が切れたりして断水や停電となる可能性がありますので、懐中電灯や情報を収集するためのラジオを用意しておきましょう。
懐中電灯は、準備をしていても、電池が切れていることもありますので、点灯するかどうかの確認をしておいてください。
断水になった場合にも備えて、飲み水や生活用水の確保、備えをしておきましょう。
特に、大きな災害が発生した場合、救援活動が行われますが、救援物資が各自に届くまでには2~3日かかるといわれているため、非常時にそなえて3日分の食料・水を確保しておきたいところですね。
避難場所や避難経路を確認しておきましょう
最後に、避難場所と、そこへ行き着くまでの安全な避難経路を確認しておきましょう。
また、冠水などにより避難経路を遮断されてしまう可能性もあるので、可能な限り複数の経路を確認しておくと良いです。
そして、災害時は孤立すると不安に襲われパニックになりやすいので、なるべく家族とどこで合流するのかを予め決めておきましょう。
家族がどこに行ってしまったのかわからないと不安になりますからね。
少しでも安心できる要素を作っておきたいところです。
選挙のための人工台風という噂
実は、今回の台風21号が選挙を潰すための人工的に操作された台風ではないか?という意見が出ています。
先に言っておきましょう
こんな進路になったら
200% #気象操作 です!!#台風21号 #人工台風 pic.twitter.com/onmGHckL0q— 🌏青い世界の住人 (@lightplanet20) 2017年10月16日
確かに今回の台風はこんな動きをしているとは思いますが、実際に操作なんて可能なのでしょうか?
青い世界の住人さんのツイートには他にも興味深いことが書かれていますが、真実なのかどうかがイマイチわかりません。
また、別の人が以下のようなツイートをしていました。
【悲報】「選挙 台風」で検索した結果 pic.twitter.com/wxEAjE760r
— すしメディア (@SUSHImedia2017) 2017年10月20日
不正選挙で低投票率をを偽装して、自公圧勝する・・・・これが本当だとすれば裏社会怖すぎます。
気候操作という神の領域としか思えない兵器を使い選挙を結果も操作するなんて、危険な国ですね。
しかも、国民の命よりも選挙結果を選ぶ国だとしたら、興ざめです。
こうした、人工台風疑惑が浮上はしていますが、「さすがに妄想だろ」という意見も多く、信用するに足りるソースもなさそうです。
気候操作が本当にできるのであれば、その情報お待ちしています!
ぜひ、コメント欄から情報提供をお願いいたします!
信じるか信じないかはあなた次第。
ということで、週明けまで警戒が必要な大型台風21号(ラン)についてまとめてみました!!
明日の選挙、雨とかだるいなぁ〜笑